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コミュニティのちからと、おいでよ上田をやる理由

(´-`).o0(「上田はまとまりがない」のはどうしたらいいのか)

上田はいろんなサークルや集まりが小さくまとまっていて、それが良くないというのはかなり前から色んな人が言っていることです。これは上田の人の市民性によるものだから、きっと誰が働きかけてもあんまり変化しないとわたしは思っています。
まとめようとしても労力がすごいことになるはずだから、それならむしろ「まとまらないこと」を逆手に取ってこれからの上田をデザインしたほうが良い。

「まとまらないこと」というのはつまり、人の集まりがたくさん存在すること。コミュニティがたくさんあるということ。
人と人のつながりになる場が上田にはたくさんあるということです。

(´-`).o0(人のつながりが人を地域につなぎとめている)

わたしは小学生の時から成人するまで、家族ぐるみでとあるコミュニティにずっといました。
そこは世代も性別も職業もばらばら、とあるお祭りのたった一日のために集まって練習して、一つの作品を作り上げる。たぶん30年位ずっと存在している団体です。今はあまり参加していませんが、そこでできた仲間は今でも仲良くしています。
わたしはそこで色々な繋がりができたからこそ、地元への愛着があってずっと地元にい続けているのだろうと思っています。

人が一つの場所にいつづけるには、人同士のつながりが一番大事であると私は思っています。
(これは前田裕二さんの「人生の勝算」で紹介されている「スナックが潰れない理由」と同じと考えています)

人と人のつながりが多いほど、所属しているコミュニティが多いほど、人はその場に留まる可能性が高くなる。
上田に来た県外・市外の人がよく「なんとなく上田は居心地がいい」というのは、これが理由だとわたしは思っています。

(´-`).o0(お祭りから考えるコミュニティ)

南信(飯田・伊那など南信州地域)では、何百年も続く有名な伝統のお祭りが多いように感じます。それも「引き継いでいく伝統芸能」に近いものが。
このあたりの地域は若い人が地域とのつながりを強く感じているのか、飯田下伊那100計画という18歳の投票率を100%にしようという活動もあります。(ちなみに記事によると、前回の参議院選挙では18歳の投票率が79.9%という驚異的な数字を叩き出しています。全国平均は51.1%。)

お祭りという観点で見ると、確かに上田にも長く続く伝統の祭りがないわけではありません。
塩田地域の保野祗園祭や別所の岳の幟、真田地域の戸沢のねじ馬ひき、白蛇さんの刀渡りなどは何百年も続く伝統行事としてありますが、市が全面バックアップしているイベントと言うよりは、その地域に住む人が伝えていくものというイメージが強い。
特に一番上田で人口が多く賑わっているエリアで伝統として受け継いでいくお祭りはないように感じます。上田わっしょいも上田真田まつりも、それらに比べたら歴史はまだまだ浅いお祭りです。

どうしてここでお祭りやら伝統行事の話を引き合いに出したのか。

何か受け継いでいくものがあるとき、特に言葉では表せない文化だったとき、一つの世代ではもちろん受け継ぐことができません。
家族ぐるみで、地域ぐるみで関わり合っていかないと伝統は引き継げない。

そういったところで、「家庭」「学校」という固定された価値観の外の、「多様な世代」「多様な価値観」を持ったひととつながりを持つ習慣を持つこと。
それを繰り返していくことで、複雑で切れ目のないコミュニティをつくっていき、ドロップアウトしにくい人間関係が構築されていくような気がしているからです。
(なんとなく、ブロックチェーンみたいなイメージかも知れない)

(´-`).o0(コミュニティが多いこと=懐が深いこと)

「上田は小さくまとまってしまう」

これを逆手に考えたとき、冒頭でも書いた「コミュニティが多いこと」と解釈できます。

上田は歴史関係だけでもかなりの集まりがあります。真田氏に限っても相当数の団体があるし、手塚氏(手塚治虫先生のご先祖様)の団体もあるくらい。
とにかくその団体すべてを把握するだけでも不可能とすら言えます。

つまり、自分が所属できる場所の選択肢が無数にあるということ。
なにか名前がついている団体でなくても良くて、「上田城おもてなし武将隊の追っかけ」でもいいし、「別所線の撮り鉄」でもいい。「ゆるキャラ」「映画ロケの聖地巡り」「真田丸」「古い町並み」「スタンプラリー」「夏祭り」「街歩き」「B級グルメ」「健康づくり」…なんでもよくて、そこに人が交流するしくみさえ作ってあげればいい。

上田は先に挙げたように、アピールしたいものがたくさんある地域です。武器はたくさんあるけれど、それをどのように使っていくかの方針はばらばらで、いまいち「上田の色」がきめられずにぼんやりしているという状況がずっと続いています。
(例外として、2016年は「上田=真田丸」というキーワードがあったので、一点突破で戦えた年でした)

上田の色は、どんな色でも懐深く馴染み受け入れてくれる、そういう色なんじゃないかとわたしは考えています。

(´-`).o0(「おいでよ上田」を運営する目的とその理由)

おいでよ上田は「経済を回すこと」「コミュニティを作ること」を目的として運営しています。

コンテンツとしてだけの「おいでよ上田」ではなく、「おいでよ上田」という人が集まる場所、コミュニティどうしのハブとなれればいいと思っています。
上田に一つでも多く居場所を増やして、居場所同士をつなげて切れ目のないウェブ状の人間関係を構築していきたい。
そして欲を言えば、同じように思ってくれる仲間を増やしていきたいと考えています。

きっとそれは回り回って経済を良くして、あわよくば自分のところにも回って来てほしいな~と、打算的な気持ちで「おいでよ上田」を運営しています。

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