八時間東北縦断

ジムニーで千葉の市川から青森の先っちょあたりを目指す旅のDAY4。

今日は青森の道の駅からスタートです。

近くの銭湯で朝風呂を済ませ、青森駅に向かいます。

目的は、名物の味噌カレー牛乳ラーメンです。

複雑な感じがしますが、食べたことのあるような、想像の範囲内の味でした。まぁうまいっちゃうまいです。

兄へのお土産に、味噌カレー牛乳ラーメンが作れる箱に入ったセットを購入しました。

先日「箱に入ったラーメン貰って嬉しいか?」という疑問から、箱入りの喜多方ラーメンの購入を躊躇したばかりですが、これはセーフです。

なぜなら、お土産はあくまで「青森には味噌カレー牛乳ラーメンがある」という情報であって、箱に入ったラーメン自体ではないからです。

などと言い訳を考えつつ、太宰治記念館「斜陽館」に向かうことにしました。時刻は12時頃です。

大盛り。ライス入れてもうまいらしい。

斜陽館までは1時間の道のり。今日帰るつもりなのに、何やってんだと思います。

でも行ってみたいんだから仕方がない。斜陽館に到着しました。

太宰治の実家。豪邸。

中の写真は撮り忘れましたが、落ち着きがあって古い家特有のイイ匂いがしました。

太宰治の生い立ちについての説明や、過去に寄稿されたエッセイ的な文章が展示されていました。

太宰治の小説は、誰もが人に話さない自意識的なものを反映させているので、読んだ人が「こう考えてるのって、自分だけじゃなかったんだ!」って思えるところが良さなのかと。

所謂「パンツおろしてる」ってやつでしょうか。

太宰治ファンはもっと深いこと考えてるんですかね。もちょっと作品読んでみようと思います。

そして、三十ウン歳になったら津軽に再訪し、『津軽』で太宰治が実際に旅した道のりを辿ってみようと思いました。

さて、斜陽館を出て14時半。いよいよ青森は津軽から、千葉の市川まで帰ります。

雨。14時なのに暗い。G-SHOCK。

ナビをセットすると、市川までおおよそ8時間かかることが判明しました。

……理想的なムチャじゃないですか。やってやりますよ。

聞き逃した深夜ラジオをタイムフリーで再生して、帰路につきます。

距離にして、700キロオーバー。

なかなかナビの残りの距離が減りません。

とりあえず2時間半走って、岩手の南の方にあるPAで給油。

PAにあるガソリンスタンドの割増料金に不満を抱きつつ、コーヒーを飲んで思いました。

なんとか帰れそうだと。

初日、下道で市川から喜多方まで行った時にはホントに気絶しそうになったのですが、今日は2時間半運転しても全然元気です。

昨日食べたニンニクの天ぷらが効いたのでしょうか。

まだ全体の三分の一でしたが、千葉まで帰る気力が湧いてきました。

そこからの道中は、ひたすらラジオを聴いたり、金色堂の松尾芭蕉に触発されて俳句を考えたりしていました。

そして先ほど、無事市川に到着しました。

時刻は23時。8時間半かかりました。

フロントガラスに 虫の亡骸 五月雨の如し
夏井先生の採点やいかに。

達成感とかは特になく、頭がポーッとしています。疲れてるんですかね。

この4日間の旅で分かったことがふたつ。

旅に出る時は防水のスニーカーを履くべきということと、8時間のドライブにへのつっぱりはいらんということです(自信に繋がった、の意)。

明日からまた、フツーに仕事が始まります。

これが東北縦断でなく世界一周だったら、日付変更線を超えて明日も休みだったのに。

ジュールヴェルヌオチです。

それでは、おやすみなさい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?