数字で見ちゃう離婚の話!
三月もいよいよ最終週。
ここ数日、異様に寒かったり雨ばかりだったりと、なかなかスッキリと春の到来を楽しめない日々が続いている。
気持ちよく、麗らかな春を感じたい所だ。
さて、春といえば出会いと別れの時期である。
人生に於ける出会いと別れと言えば…そう、結婚と離婚。
以前から都道府県別の離婚率を詳しく見てみたいと思ってたのだが、ようやくソコソコに根拠がある数字が見えてきたので今日はそれをお披露目したい。
離婚率とは
よくメディアで使われる「離婚率」。これは実は多くの方が誤解してるのだが人口に対しての離婚率ではない。
離婚率=婚姻数÷離婚数 なのだ。
要するに、離婚数が多くなくても婚姻数が少なければ離婚率は上昇する。正直これでは婚姻数の増減が影響し過ぎてよくわからないと思っていた。
また、離婚数が多ければ当然再婚数も増える(離婚しなければ再婚はできないから)ため、正確なデータはこれではわからないと感じていた。
シンプルな離婚人数(1,000人中)
どこの県が離婚する人が多いのかと言うと…
①沖縄県 4.34人(離婚件数3,187 人口1,468千人)
②宮崎県 3.33人(離婚件数1,780 人口1,068千人)
この2県が多いのだが、通常の離婚率で算定してしまうと
沖縄、和歌山、高知あたりが必ず上位になる。
それは婚姻数が少ないからだ。離婚する人数(千人あたり)が少なくても新婚さんが少なければ「離婚しやすい県」と言う汚名が着せられるわけだ。
この辺が事実と真実は違う!と言う所だ。
ちなみに首都東京は以下になる。
東京都 2.79人 (離婚件数19,605 人口14,010千人)
これは全国でもトップレベルに離婚数が少ない。
汚名を着せられた高知県
上に挙げたいわゆる「離婚率」で高知県は汚名を着せられている。婚姻数が少ないために。
では何故婚姻数が少ないのかと言うと、シンプルに若者の流出が非常に多いからだ。若者が減れば当然婚姻数も減る。
高知の汚名は若者の流出による結果と言えるだろう。
高知県の平均年齢は51.25歳で、これはワースト2位だ。
ちなみに1位は秋田県の52.9歳。
何故秋田県は離婚率が高くないのか、これは大きな秘密があり、この後記載する。
沖縄の離婚率
沖縄はとても特殊だと言える。
平均年齢は43.46歳で全国1位だ。若い世代がとても多い県である。
ならば婚姻数も多いだろうが、何故離婚率が高いのか。
これは「生活費が日本一安い」のが大きな要因だろう。
月平均の生活費(家庭単位)
1位 東京都 343,000円
47位沖縄県 234,000円
もちろん家賃など大きな差はあるだろうが、11万の差は大きい。そのほかに、離婚した場合の寡婦に対する補償は全国一律なのだから相対的に沖縄は地域の平均収入に比べて「手厚い」と言える。
また離婚経験者が多いから「自分も何とかなるだろう」と言う心理的ハードルも低くなるだろう。
逆に言うと東京都など生活費が高い地域では「離婚しにくい」とも言える。離婚した途端に生活はハードになるからだ。
離婚を踏みとどまる大きな理由にはなる。
ちなみに離婚率の高い県は総じて「うつ病罹患率」が低い傾向がみられる。これはとても興味深いと思う。
悩みを抱えるより、踏み出してしまう傾向が強いのかも知れない。
この辺りの相関関係については今後も調べてみたい。
このように一概に離婚率と言っても事実と真実は違っているし、理由もそれぞれだ。
自分の県が何処だろうと気にする必要はないと思う。
因みに離婚数と婚姻数がバランス良く、いわゆる離婚率として低いのは広島と滋賀だ。
私も広島出身なのだが… まぁそれはまたの機会に。
忘れていたが、秋田県の秘密を最後に。
秋田県は浮気率第一位の県である。
離婚数は普通なのに浮気率が高いとなると、恐らく女性の専業主婦率が高い事が推定できる。
加えて女性のストレス値もかなり高そうだ。
秋田で結婚する時は少し覚悟はした方がいいかも?
いやしかし、広島と滋賀はやけに優秀だ。実に不思議だ。
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