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閑話休題〜ぷにさんと「クラリネット」

はい、本番編が
オレ吹から一週間後になるように
調整して書いています。

自己紹介でも過去記事でも、
クラリネットちょこちょこ吹いてきた、みたいな話をしてましたが、
それを少し掘り下げてみようと思います。

実は、大学でバスからやる前も
クラリネット吹いてたことがありました。

超短期間企画系吹奏楽団みたいなとこで吹くために
ヤマハの32を数万円で買ったことを思い出した。
その頃、全然吹けなかったけど簡単なところは何とかなったくらい。
めっちゃ若い頃。

その後、鹿児島のすごい郊外の、コンクールに出ない地域バンドみたいなところにいたことがあって。
2年間その一般バンドにいました。
あんまり練習出てませんでしたが…

定期演奏会のメインだけは気合が入っていて。
しかも、全然吹けないのに
任された場所は毎回
トップのアシでした。
いや、サードでいいんですけど…
で、トップのアシだと何が起きるかというと、

一年目の定期演奏会のメインが
ポロヴェッツ人の踊りと合唱全曲(だったん人)
…つまり1アシだとこの曲、トップと掛け合いでソロになるんですね。

下手したらクラリネット過去吹いてた中で
1.2を争うくらい練習したかも…
ちなみにトップのお姉さまはセミプロ楽団と掛け持ちしてるめちゃくちゃ上手い方で、
その方から
R-13 をその楽団のために貸してもらってて、
セッティングも貸し出しだったので何だか覚えていない。

だったん人の年、
とりあえず掛け合いのソロは止まらなかったです。
本番まで怖くて怖くて仕方なかったけど…

で、翌年が
ぐるりよざ全曲
自分で何してるかわからなかった上に
気持ちは込めて吹きたかったので
この曲の聖地である生月島まで本番前に
空気を味わいに旅行に行ったくらい気合いは入ってました。
でも、いつの間にか終わった本番。

そこから少しおいて大学に入ったので、
(この時期から思えばユーフォとクラリネット並行してたなぁ。
メインはあくまでユーフォでした)
大学でバスクラって言われた時も平然としてたし、
バスクラはセルマーのショートだったし
途中でクラリネットに持ち替えになった時もヤマハの32?とかだったし。
でもなんか、何とかしてました。

で、大学を中退した後、なんか流れでまだ吹きたいなと思いようやく楽器購入
バスクラはクランポンのC-26(新品同様の中古)
クラリネットは、セルマーの10S(楽器店のデッドストック)
を買いました。
後にバスクラは手放します。
セルマーの10Sは、後に買い取ってもらう前提で
今友達に貸しっぱなしです。
(この楽器はいろんな人に絶賛されているくらい名器らしいです。
一度返してもらって今吹いたらどんななのか試してみたい。
本当に今は昔と比べてクラリネットに対する意識変わったので…)

で、今意識変わったと言いました。
この頃までぷにさんは

R-13やセルマー10Sは、
でかい音がいい音

という、歪んだ音色の価値観を持ってました。
めちゃくちゃです。
某九州名門高校卒のサックスの人に
「オーバーブローだよwwwwww」って言われても
知るか!R-13や10Sはでかい音出す楽器だ!

…今思えば勘違いも甚だしい…しにたい😇

で、それからサックス回で書いた
「こいつと同じ楽器なのやだ!」時間を経て
一度クラリネットから離れます。

何となく「もうあいつ関係ないしクラリネットちょっとまたやってみたいな」って思ったのが3年くらい前。

メルカリでクランポンのE-13を買います。
これね、かなり安値だったんですが
出品者は書いてなかったんですよ。
横川先生の選定品だってこと。
選定書がついていて腰を抜かしました。


E-13

めっちゃくちゃ吹きやすい。鳴らしやすい。
半年くらい吹きました。
誰かにきかせるわけでもなく、この頃は自己満で。

…?

何かが違う。

この頃にはぷにさん、昔が変だったことに気づき始めていました。
ちゃんとやるんだったら、E-13もいい楽器だけど、
一つくらいランクアップしてみて、ちゃんと吹いてみて
自分の音としっかり向き合いたい
って思うようになりました。

この楽器はほぼ買値で売れた上に
買ってくださった方からめちゃくちゃ感謝のメッセージをいただきました。
「本当に素晴らしい楽器をありがとうございます」と。

RC内径の楽器との出会い

もう一度、R-13を吹いてみたいと思っていました。
そしたら、とある楽器店で
とても状態の良い中古のRCが出ていて。
キャラクターが違う楽器を吹いたらどうなるのか
それで試してみたい、と思い購入しました。

今でも涙が出そうなくらい良い出会いだった、RC


初めてRCで音を出した時の衝撃は今でも忘れません。

「こいつ、楽器が吹き方ある程度教えてくれる…」

これくらい息をいれたらちょうどいいよ。
って楽器がいってくれるんです。
そこで、初めてわかりました。
クラリネットは必ずしも力任せで吹くものではない
と。

気づくのが遅すぎましたね。

そして、この楽器を持って、とある有名プレイヤーさんのところにレッスンにも行って、
思い始めていたことが確信にも変わりました。

本当に、本当にこのRCに出会っていなかったら、
オレ吹でも自分史上一番いい音で演奏するとか、
今の自分はなかったです。
ずっと、ずっと吹き続けたかったんです。

…ですが。

楽器を買って一年くらいたった秋、
とある事件に巻き込まれます。
事件の詳細は言えません。言わないと約束させられたので。
その事件がトラウマになり、
この個体を手放してしまうことになります。
それでも、昔みたいにそれでクラリネットを
やめたい、とは思っていなかった。

ちょうどそのタイミングで
今のPrestigeとの出会いがあったわけです。

いくらだったかは言えません。
○十万円は切っています。
ハイピッチとはいえ、
こんな値段でプレステは二度と買える人はいないでしょう。
(ハイピッチの楽器だから困ったこともほぼないです)
そしてその頃憧れのモデルでもありました。
シリアルからして94年製。
ロゴはほぼ完全に消えてたけど、
いい時代の楽器。
何より 課金キー つき。
多分これを逃したらこのランクの楽器は買えない、
てかこの時期の自分で手が届く価格。
事件の気持ちを振り切るために思い切りました。


嗚呼、憧れの銀プレートに、課金キー…

最初この楽器を吹いていた時は
Divineのバレルをあわせたりもしていました。
でも、デフォルトのPrestigeバレルの方が素直なので
元に戻しました。
そして、相当に楽器そのものの抵抗が強く、
前のRCよりも音は悪い意味で細く、音量でない。
友達にも「RCの方がいい音してた」って言われて…

そこから、オレ吹にクラリネットで出ることになって、
このまま音量が出ないのは演奏会の趣旨的にやばい!
ってなって考えたのが
マウスピースを変えること
でした。
長く愛用していたM-30がダメ、
かといってB40も吹いたことがあるけどそもそも他の楽器でも音が出ない、

じゃあ、B40ライヤーにしてみたら…?

大正解でした。

RCの上位らしい音がちゃんと出るようになり、
さらにちゃんと踏ん張ったら、すっごくまろやかな音が出るようになって、
今では吹き込んだら吹き込んだだけ楽器が響きを返してくれる
素晴らしい相棒になりました。
オレ吹でもくっきりはっきり、なおかつ品のある音で響いてくれたと思います。
昔の力任せなだけの音量じゃなくて、
ちゃんと音色考えて音量も音楽も作れる。

もう新品のPrestigeなぞ二度と買えない値段になったので、
今後はこの楽器をオーバーホールしまくってでも、
一生吹こうと思っています。
生涯の相棒になりそうです。

ちなみにヘッダーの楽器は
Prestigeを調整する時に吹く必要が
ある時に買ったサブ(激安)ですが、
これの話はまたの機会に…

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