【無料】有馬記念2022(昨年完全的中)の予想とその解説

こんにちは、三連単スラッガーのオオイシマーフィーです。

去年は有馬記念で3頭に絞って三連複で10万馬券にしました。(オッズを見て三連複を選択し、三連単BOXより高くつきました)
詳しくは【有馬記念10万勝ち、三連複1点🎯】参照。(下線部はリンク)

有馬記念データ

まずは例年のデータに基づいてフィルターにかけていきます。
・有馬記念で馬券に絡めるのは基本的には⑩番まで。
・⑪番以降で馬券に絡めるのは年度代表馬級の馬のみ
・コーナーが6回ある(コースを約1周半する)ので騎手の腕が出る
・ルメールが得意なコース
・後ろにつけると後手後手になり差し損ねる
・並の牝馬は切り
・6歳以上は切り

これでまず11番以降は⑬タイトルホルダー以外の馬は全部消えます。

消す馬

今回の話はあくまでもデータ上ということでお聞きください。
また、人気(オッズ)が出る前の時点でこの文章を書いていることをお含みおきいただけると幸いです。

ディープボンド

去年2着になり私を助けてくれた⑯ディープボンドは大外枠になってしまいました。無尽蔵のスタミナが持ち味の馬で、裏を返せば決め手のスピードが無いのがアキレス腱です。
今年より状態がよかったはずの去年に完璧なレース運びをしても2着だったこと、宝塚記念はギリギリとはいえ4着だったことを考えると今回はデータに基づいて思い切って切る判断がひとつのカギになると思います。
比較的近い枠にタイトルホルダーがおり、タイトルホルダーと一緒に位置をとっていければチャンスはあるかもしれませんが、中山2500のコース形態を考慮すると掲示板に乗れたら御の字かと。

10番以内の牝馬について

まず牝馬を切ります。(①アカイイト、②イズジョーノキセキ、⑤ジェラルディーナ、⑧ウインマイティー)
基本的に牝馬は牡馬混合のGⅠで勝ち負けをしている馬でないと馬券内には来れません。(2014ジェンティルドンナ、2019リスグラシュー、2020&2021クロノジェネシス。※2020サラキア、2017クイーンズリングについては後述)

その意味でこの4頭は除外となります。牝馬がすべて10番枠以内に来ていたので残念ですが、逆に言えば可能性のある内枠の馬を多く消せてラッキーと考えるべきでしょう。
※過去10年で見ても人気馬以外で3着内に来たのは2017年にルメールが騎乗した③番枠のクイーンズリングと2020のサラキアだけで、よほどの例外が無ければ基本的には牝馬は無視がセオリーです。
クイーンズリングは内枠でインの好位で足をタメて、1着のキタサンブラックの後ろで3頭ダンゴになったのを先頭で入線し2着。有馬記念の戦い方をよく知っているルメールマジックとでも言いましょうか。
サラキアは全体が3コーナーから仕掛け合いになり前がつぶれた展開に引き上げられるように2着を取りました。つまりこれが近10年で2頭の例外ということです。
※記事公開時サラキアのデータが抜けておりましたため修正いたしました。

ちなみにアカイイトは去年の方がチャンスがありましたが枠に恵まれず、人気馬たちの後塵を拝しほぼ人気通りの7着に沈みました。有馬記念適性が無いことがわかりましたし、そもそも今年の状態を見ても有馬記念で勝ち負けできる状態ではないと思うのは私だけではないでしょう。

イズジョーノキセキは前走のエリザベス女王杯のあとにルメールが「道悪とはいえ(2200mは)この馬には距離が長かった」という趣旨のコメントしており、良馬場開催になったとしても今回の2500mは得意条件でないことは確かでしょう。エピファネイア×キンカメという血統はとても良いのですが、馬自体の格と、過去岩田Jが騎乗しているときには後ろから行っていることも割引き材料に見えます。

ジェラルディーナは母ジェンティルドンナが有馬記念を制したことで今回優勝まで期待されていますが、戦ってきた相手、これまでのローテ(今年7戦目で、去年の夏からここまで最長で2か月程度の休みを数回しかとっていないこと)を考慮するとあまり積極的に買いたいとは思えない馬です。(ちなみにジェンティルドンナのローテは宝塚記念→天皇賞秋→ジャパンカップ→有馬記念と秋の王道ローテでした)
エリザベス女王杯も勝ったことは評価されるべきですが展開等に恵まれた部分もかなり大きいと言われています。そのときに騎乗したC.デムーロが今回も継続騎乗となるためどこまで力を引き出せるかも楽しみではありますし、もしクイーンズリングの再現をする馬がいるとすればこの馬になるでしょうが人気することを考えても馬券では4着までと予想します。
ただ力があることは間違いないのでこの馬を信じる人のことは否定しません。

ウインマイティーは元々有馬記念で勝ち負けできるかというよりはヒモ候補として名前が挙がっていることが多いように感じます。エリザベス女王杯(16着)の負け方がよくなかったという指摘がレース直後からあり、エリ女ほど大負けしないにしても状態面が良好とは思えません。
かつてはステイゴールド産駒が好走するイメージの強かった有馬記念ですが、馬場改修後は連対なし。(ウインマイティーはステゴ産駒であるゴールドシップ産駒)。ノーザンFの馬か、調教内容次第ではカバーリングできるという話もありますが、ウインの馬なのでノーザンFの馬ではないですし、調教だけで今回の好走を期待するのはあまりにも強引だというのが結論です。

残す馬

さて、いよいよ残った馬を挙げたいと思います。

まず③ボルドグフーシュ。
菊花賞でタイム差なしの2着に来たこと、ジョッキーが福永Jに替わること、菊花賞からの直行ローテであることが買い材料です。
(3歳の)菊花賞馬が有馬記念に抜群の相性を示しているのは周知の事実で、着差が無かった菊花賞の3頭は有馬記念に出てきたら積極的に買うつもりでした。(3歳馬は斤量が軽いのも有利なポイント)。スタートが上手い福永Jが好位を確保してくれるであろうことは枠順が重要とされる(=レース中の位置取りが重要とされる)有馬記念では積極的に押さえに行きたい材料です。
割引というか懸念材料としてはスクリーンヒーロー産駒であること。有馬記念好走例はある血統ですが、ゴールドアクターも好走したのは4歳から(4歳時優勝、5歳時3着)。3歳から活躍するスクリーンヒーロー産駒自体が例外的な存在のため、血統的には来年の方が推せるが3歳の今回はどうか。他馬との比較だと勝つまでのイメージを描くのはやや難しい感じがします。

続いて⑨イクイノックス。
ダービークビ差2着、天皇賞秋1着からの有馬記念ローテ。まだ反動が出やすい体質ということで出走するのか未定の時期もありましたが無事に出てきました。父は有馬記念で3年連続馬券内に入ってきたキタサンブラック。ポテンシャル的には1番人気でも納得です。
ダービー、天皇賞秋からのローテは去年1着だったエフフォーリアと同じで、勝ち負けできる可能性は充分のローテ。近4年はとにかく前走菊花賞組と天皇賞秋組の馬券内が目立っており、状態面に問題なければデータ的には死角なしです。馬格があることも良い。強いてケチをつけるなら天皇賞秋の鬼の末脚のダメージがどうか。

⑬タイトルホルダー。
言わずと知れた現役最強馬。凱旋門賞に行かなければ秋GⅠ3戦して全勝したのではないかとすら言われるポテンシャル。凱旋門賞のダメージがなければ素直に本命にすべき馬はこの馬ではないかと。
枠番は⑩番以内に越したことはなかったですが、「年度代表馬級の馬ならOK」というデータもありますし、データ上8枠だったらさすがに頭を抱えましたが7枠なので問題なしと見ていいでしょう。
展開面でも「レースを引っ張っていきたい馬、引っ張っていける馬」がいないはずで、今年の宝塚記念の再現がイメージしやすいです。

ちなみに去年の有馬記念でも注目はしていましたが、大外枠から菊花賞馬らしい負けて強しの5着で有馬記念への適性は証明済みですし、そのことには去年の時点で言及済みです。そしてそれを裏付けるように同じくグランプリレースである今年の宝塚記念で圧勝しました。
この馬は去年の3歳時点からスタートの上手さがピカイチ。去年は外枠だったこともあり、スタートのあとのテンの遅さでポジション取りに足を使って最後の200mで脱落した印象でしたが、今年は成長してテンも速くなりポジションも自分に有利なところをとれるようになったので、レースを作るのもこの馬になるのではないでしょうか。キャリア的にも今がピークのはず。懸念点は状態面のみでしょう。

以上、この3頭で勝負したいと思います。

、、と言いたいところですが、今年は去年と違い「明らかにこの3頭」と言えるほどは絞れないメンバーなので、もう2頭追加します。

⑥ヴェラアズール
エイシンフラッシュ(キンカメ)×クロフネという血統。ジャパンカップを勝利するまでに紆余曲折あったこと(脚部不安があり主にダートで使われてきたこと)でも話題になりました。(キャリア22戦中、芝レースは6戦のみ)
ある程度人気にもなると思いますが、5歳でキャリア23戦目は過去の好走馬の例と比較するとやや使われすぎであること(とはいえダート中心ではあるが)、ジャパンカップでとんでもない末脚を使ってしまったこと、初戦がGⅡとはいえこの秋3戦目であり今年8戦目であること去年の夏から今年の秋までのローテがかなりタイトだったことが懸念点。(それを払拭してのジャパンカップ制覇だったわけですが。)

京都大賞典とジャパンカップを連勝して距離適性は問題ないと思いますが、京都大賞典とジャパンカップと同じ感じで有馬記念を走れるかどうかは未知数。(ちなみに京都大賞典とジャパンカップを連勝して3着内に来たのは4歳時のキタサンブラックのみで2着)。ジャパンカップで戦ったメンバーのレベルも過去のジャパンカップ組と比べるとやや落ちるように見える。馬番が⑥なのはこの上ない絶好枠のはずなので、枠順利を活かして立ち回れれば連対までは期待しても。

⑩ジャスティンパレス
ご存知私イチオシの菊花賞組。ダービー→神戸新聞杯→菊花賞→有馬記念というローテもバッチリで、菊花賞も0秒1差の3着とほぼ着差なし。
菊花賞の最後の直線でボルドグフーシュに競り負けて3着だったが、そのときタイム差なし2着だったボルドグフーシュがこの馬より内にいること、この馬自体が⑩番とギリギリの馬番であることがやや減点材料だが、ディープ産駒が3歳からでもこのレースで好走できているデータはプラス材料。
ただダービーでは1秒3差の9着だったことも覚えておきたいのと、菊花賞からの参戦馬は原則勝っていないとダメで、例外はブラストワンピースの菊花賞4着から直行で有馬記念制覇。ただしこの年はブラストワンピース以外に菊花賞組はいなかった。なお菊花賞組が3着内に2頭入った結末は少なくとも近10年には無い。

今回ジョッキーがマーカンドJに替わることがどう出るかがこの馬の生命線。マーカンドJ自体の成績は優秀だが、芝の2000m以上をあまり得意としていないように見える。ジャパンカップでデアリングタクトを4着(5人気)に持ってきた実績もあるが、僭越ながら今回はピンパータイプに見えるし、その上で勝つまでのイメージは難しい。

上記の2頭はいわゆるヒモ。2着まではあるかもしれないが、今回は買うのであれば3着固定で買いたい。

振り返ると「結局人気馬なんじゃないか?」と自分でも思うのですが、オッズが出ていないのでなんとも言えない部分があることはご容赦いただきたいです。ジェラルディーナを切ったことは意味のあることだったのではないかと思いますが。

買い方

さて、一番の問題は買い方です。「馬券は予想よりも買い方」というのは私もここで何度も書いてきていることですが、最悪なのは「予想上手の馬券ベタ」、「当たったのにガミッた」、「当たったのにそんなに儲からなかった」です。そうならないように買わなければなりません。

木曜日に枠が出てすぐ文章を書き始めたので、馬の名前を挙げて文章を書いている段階では気づかなかったのですが、おそらく大分人気サイドから買う馬券になりそうで、今年も絞らないといけなそうですね。

まずタイトルホルダー。よほどのことが無い限り3着を外すことは無いでしょう。能力、展開、実績どれをとっても文句のつけようが無いと思います。軸を1頭にするならこの馬。

続いてイクイノックス。「有馬記念は3歳馬有利」の傾向を見ると今年はイクイノックスが最右翼。某専門月刊誌でも表紙で「今年はイクイノックス」と書かれており、去年のエフフォーリア勝利を同じく表紙で宣言して的中させたことからも信頼性は高そう。改めてルメールが乗っている(しかもずっと継続騎乗している)こともプラス。(ちなみに馬柱で確認できる範囲でルメールが騎乗した経験があるのはイズジョーノキセキとヴェラアズール)

正直この2頭の馬券内は相当堅そうに見える。去年のエフフォーリアと違ってイクイノックスはまだ未知数のところがあるのでもし崩れるならこっちかなという気もするが、3歳馬の時点で未知数の部分は拭いきれないし、元々クラシック路線のときから「2400mくらいがいい」と言われる馬格だったので今回はキタサンブラックと父子で有馬記念制覇というシナリオも現実味。

そして私の中では菊花賞馬扱いになっているボルドグフーシュ。来年の2月で引退が決まっている福永Jの最後のGⅠ制覇となることを期待しているファンは多いはず。願わくばディープ系の馬に乗ってほしかったが、ジャスティンパレスよりは枠順や菊花賞の結果を見てもこちらの方がいいだろう。

人気サイドに固まってしまった以上この3頭の三連複1点(③⑨⑬)が今回の最適解になるのではないか。(3頭の人気が近しい場合、三連単BOXよりも三連複の方が配当が高くつきやすい)

ただ個人的にはボルドグフーシュは上位2頭に先着できなそうでもあって、もっと絞るなら上位2頭で1,2着、3着にこの馬とジャスティンパレス(⑨⑬→⑨⑬→③⑩で4点)が私の本命馬券になりそう。

それと、この上位3頭BOXにヴェラアズールとジャスティンパレスの3着付けを足す馬券を買うかどうかを考えたが(③⑨⑬→③⑨⑬→③⑥⑨⑩⑬)、
正直ヴェラアズールもジャスティンパレスもそこそこの人気なら3着付けで足してもそんなに配当はつかないのでこれだと広げすぎで、それならヴェラアズールかジャスティンパレスを選んで3着に固定して1,2着を上記の3頭で固めた方が馬券としてはまだ回収率がよさそう。3着に上位3頭を入れないなら両方とも3着付けしてもいいかも。(③⑨⑬→③⑨⑬→⑥⑩だと12点。3着を片方に絞れば6点)

現時点ではオッズが出ていないので(単勝の想定オッズは出ていますが厳密な三連単や三連複のオッズが出ていないので)言及できるのはここまでだと思います。
あとは当日ギリギリまで状況を見て買い方を考えます。
ツイッターではリアルタイムに予想とか情報をツイートすると思うのでよければそちらもご覧ください。

6300文字くらい書いてしまいましたがお読みいただきありがとうございました。みなさんの暇つぶし&予想の足しになれば幸いです。

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