こんにちは、オオイシマーフィーです。

Ｒ.ムーアが注目した男

今回は秋山真一郎ジョッキー(以下秋山Ｊ)について書きたいと思います。
秋山Ｊといえば競馬ファンの間で一時期話題になっていたのが、あの世界ナンバーワンジョッキーとも言われるＲ.ムーアが「日本人ジョッキーで武豊の次に上手いのは秋山(真一郎)」と答えたという話。

来日してたまたま観戦していたレースで(ムーアの視点で)高度な騎乗をして勝利したジョッキーがおり、「あの馬に乗っているのは誰だ？」と関係者に質問したとか。(ムーアの視点でと補足したのは、ムーアの話以外でそのレースについて語られているのを見たことがないから。)
ムーアが他人に(他人の騎乗に)興味を示すのは珍しいことだそうで、その時秋山真一郎という名前がムーアを経由して日本競馬界隈に轟いたことがあった。

当時の日本の競馬ファンたちからすれば「秋山の何がそんなにすごいんだ？」という感覚が第一だったはず。「人違いだったんじゃないか」という声もあったが、「ムーアにしかわからない能力があるならこれから秋山はすごいことになるんじゃないか」とにわかにささやかれてもいた。
しかしその後、秋山Ｊは特別なブレイクをすることもなく、ローカルでリーディングになったりたまに重賞を勝ちながら「日本の有名ジョッキーのひとり」というポジションを確保している。

秋山Ｊには特徴がある

あのムーアの発言は何だったのか。気まぐれなのか、見間違いなのか。それは本人に改めて聞いてみないとわからないことだが、この数年秋山Ｊを見ていてわかったことがある。
彼の特徴であり、最大の長所でありまた短所とも言える部分があったのだ。その長所を見て少なからぬ衝撃を受けたのがムーアだったのだろう。おそらくムーアにしかわからない高度かつ些細な部分だったのだと思う。
つまり秋山Ｊには明らかに「特筆すべき特徴」がある。特徴＝特長ではない。それはある意味で他のジョッキーには無いものであり、また言葉を選ばなければ彼の決定的な短所とも言える。

これを把握していれば、秋山Ｊの乗る馬の取捨選択に非常に有効に機能する。
実際今年のレースの予想で私はある馬に◎を打った。(このレースについては詳細を後述する)。人気サイドの馬であったが、秋山Ｊが騎乗することがわかり最終的に完全に馬券から切った。結果的にその馬は人気を裏切る結果となる。私の知り合いはその馬を本命にしており、秋山Ｊに激怒していた。
しかし、秋山真一郎という騎手を理解していれば切れたはずである。現に私が切れたのだから。(ちなみにこのnoteではおなじみのローズＳ１５０万馬券も秋山Ｊが大きく貢献している)

秋山Ｊの最大の特長、それは「乗馬の技術が高い」ことである。
しかしそれは”特長”であり、上記の”特徴”ではない。

例のムーアが驚いた騎乗も、話を紐解けばゴール前で起きた偶発的な局面で秋山の馬さばきに特別な技術が見えたから「あいつは誰だ」と質問したという話である。

以降に秋山Ｊの特徴を具体例を挙げながら記述していきたい。

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