くるみ7

胡桃と染色

胡桃が落ちはじめ、ぼこっぼこっと音が鳴ると秋だなあと感じる今日この頃です。今年は例年よりも強風の影響で既に数多く落ちていて、大きさはやや小ぶりです。

中身はもちろん、美味しくいただきますが、果皮は染色に使うことができるんです。胡桃で染める方法は古くは奈良・平安から行われていたそうです。

早速、染めてみました。

くるみ1

使うのは、写真に写っている緑色の果皮。(これはオニグルミです)
この皮をむしり取って煮ます。素手で取ると指が茶色く染まってしまって、洗ってもなかなか落ちないので、ゴムやビニール製の手袋を必ず使用してください。※本当にびっくりするくらい落ちないので気をつけてくださいね

くるみ3

約10分から15分煮出しました。この黒い液体が染液です。

11号帆布染前

今回も11号帆布を使ってティッシュケースを作ります。

くるみ4

果皮を取り除いた染液に帆布を浸して染めます。

くるみ5

染液に15分程浸して、取り出したらこんな感じです。茶色に染まって良い感じにみえます・・・
この後、媒染します。
木酢酸鉄液で15分~ ➡水で軽く濯ぐ➡同じ胡桃の染液に15分➡水洗➡陰干し。をもう一度繰り返します。(計2回)

くるみ6

こんな感じの色に染まりました。最初に染液に浸した後の色とは全然違いますね、あの茶色は表面だけで、洗うと流れ落ちてしまいました。

くるみ8

もうひとつ、上記の工程で媒染を焼き明ばん(アルミ媒染)に変えて染めてみました。梅染め(アルミ媒染)に似た色です、少し赤みが強い感じがします。

くるみ9

左がアルミ媒染、右が鉄媒染のティッシュケースです。

くるみ7

中身は美味しくいただきました。

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