「わかってるじゃないか運命」

タイトルのこれはSHOWROOM上でのしまぐち ニケさんが制作するオリジナルアニメーションミュージックビデオ制作権獲得イベント開始直前の配信での九条林檎様の発言だ
先にイベントエントリーをしていた林檎様のあとにとあるお方がエントリーしてきたのを受けての決意表明の際に出た言葉
…多くは語らないが、「SHOWROOMイベントでとてもお強い」方 この方と競ったデビュー直後のオリジナル曲制作権獲得イベントでの苦い過去から来るものだと思われる

そしてその配信では普段ならおっしゃらない決意表明もされた


「絶対に勝つぞ、絶対に」 と


いつもはリスナーの健康やメンタルや、「自分の提供する配信がコンテンツとしてクオリティが高く保てて面白いか」を気になさってる
だから、勝ち目がなくなったらと判断したら割とすっと勝負からは降りるしあまりスケジュールも無理はしないしさせてなかった(ご自身が多忙オブ多忙なのもあるけど)
元気してたか?いい夢をみるといい、健やかに過ごそうじゃないか、暖かくして寝るんだぞ…といった具合にファンに優しく語りかけるし、これは私事になりちょっと例に上げるのは恥ずかしいが、精神的に追い詰められて疲れ果てていたときにツイッターのリプで「休んでいいんだぞ」と促してくれたりしたことさえある。
そして動画や配信を楽しんでもらえるようにと向上心強く様々工夫されているのだ 例を出すと初オリジナル曲の「malus」は、当時の事務所関係者から所属プロジェクトのAvatar2.0メンバー、親戚筋に当たる後輩九条家の面々にすら作っていることを漏らさずに、ダンス、MV、LIVE2D、撮影、作詞を手ずから行い、密かに曲を発注して、ディナー(ここではファンたち)へのデビュー1周年記念のサプライズプレゼントとして配信内でセンセーショナルに発表した。最初は皆、3度挑戦し3度目の正直で得た、そう、念願のオリジナル曲制作権イベント(佐伯ユウスケさんによるオリジナル楽曲提供イベント)で勝ち取ったものが完成したのだとばかり思っていたが、その実自身は作曲は出来ないからと自ら作曲家のこおろぎさんに発注し、しかしその時のできるなかで最高のクオリティのものを自分でできるものは自分で行って、かつ自腹の資金で作られたことがわかり驚愕したものだった。全て1年間の活動で着いてきたファンのための「プレゼント」として。


そんな気配りや思いやりの塊みたいな方が、ファンを思いやるがゆえにこれまでのイベントも定期配信中心でやってこられた方が。
表現者でエンターティナーであることを誇りに思っている方が、それを保つのが難しいかもしれないにも変わらず久々に本気の先に行った


そもなんでこんなに語気強く熱を持った言葉なのかといえば、先日事務所フリーになっていくつかの縛りがなくなった彼女はこのイベントを最後にしばらくはSHOWROOMは使いつつもイベントに参加せず、その分軸足をYou Tube配信と動画制作に移すと前々から決めていたから。
とりあえず最後、一区切りだと。

そのSHOWROOMイベント参加の集大成というタイミングでこの再戦は、まるで決まっていたような「出来事」だった。

そうこうしているうちにイベントは始まる


前半は、普段では考えられない頻度での配信があったもののさほど疲弊せずに居られた。またわたあめ子さんやヨッツ・マングローブさん、Gugenka勢といったコラボでご縁があったご友人方やそのファンの方々も応援にいらしたりでいつものように楽しく配信していた

が、後半に差し掛かったあたりからお相手が心理戦で削るようにこちらがポイントを貯めたらその倍に、と言った具合に課金ギフトを投げてきた

配信自体は楽しみつつもいたちごっこの消耗戦を走ることは覚悟の上で、各々の心持ちはともかくとしてディナーたちは確実にポイントを積み上げるしかなかった…旗色がちょっと悪いかとなっていた17日、不意にいつもとは違う毛色のRTを林檎様がした


RT数が必要なこの企画に貴様のをよこせ、と


活動場所を同じくするバーチャルジャニーズ、あすかなこと海堂飛鳥・苺谷星空のお二人の1周年企画で、RT5万達成したら彼らの直筆のSHOWROOMアバターをプレゼントする…というものだった しかしジャニーズとはいえ5万は分不相応だったとファンは思ったらしく、熱心なファンたる姫ピメたちの人脈を生かしても3万くらいで頭打ちになってしまっていたそうで、心を痛めて奔走し、そこで支援要請の白羽の矢がたったうちの一人が我らが主、林檎様だった。彼ら彼女らから見てすこし先輩のSHOWROOMバーチャルで、ちょっとした縁があった林檎様にだ


あすかなのお二人がSHOWROOMにきてかつ姫ピメの皆さんが勝手がわからなかった初期の頃に、よく彼女らが九条林檎の食卓(林檎様のSHOWROOMの配信場所)へ飛ばされてきた 
そこで林檎様は「いらっしゃい週間」と称して彼女たちを迎え入れた縁があった。めったにしない名前呼びのファンサービスもした。

食卓ではリスナー同士コメント欄で過度にやり取りをして勝手に盛り上がらない、林檎様の前で林檎様を差し置いて他の配信者やIPの話はしない…といった、林檎様 対 貴様…一人の人間とのスタンスで見ることが推奨されており、林檎様からもよっぽどのことがないとリスナーの名前は呼ばない。
それはそれとして身銭を切ってまで有料ギフトを投げたディナーには礼をしたいので…ということでスペシャルギフトを投げたリスナーの名前は読み上げている。ぎょっとする方もいるかも知れないが、これは林檎様がファンを服従させたいみたいな恐ろしいことではなくて、1リスナーを贔屓し特別扱いすることからくるトラブルを避ける面や、なるべく分け隔てなくすべてのファンと公平に接したいという有る種の博愛の精神からくるものだ。
それをおいてその時は歓迎の意として名前を読んで欲しいリスナーのリクエストに応えたのだ

こちらはちょっとこなれてきたくらいの時期だったのもあって、たしか林檎様もディナーも仕組みなどを教えてあげたこともあったりしたと思う。そしてたまたまその時期にちょうどVの企画でHNKの番組にでれるかも?なキャンペーンをしていて、該当のツイートのRTが多ければ目に止まりやすくなるからよかったら協力してくれ、NHKの番組に出るチャンスなんだ、と林檎様は姫ピメの皆さんに頼んでいたのだ この辺りのことを覚えていた姫ピメさんの何人かがダメ元でDMで要請をされたそうで、それに応えたのだった。ディナーも以前のお返しをするんだぞ、と

ここから局面が変わる


林檎様のRTから伸びが良くなったらしく、深夜には5万RTは無事達成された。実はディナーも林檎様も気が気じゃなく見守っていた人が多かったようだ。達成を見守って歓喜と安堵を得た後に気づく。
彼女たちは「達成したのは林檎様のおかげだからお礼を」としてこちらがイベント中だとわかると支援に駆けつけてくれるようだと もちろん他に要請をして貢献した界隈が他にも有るし、貢献したのは我々だけじゃあないと思うが、嬉しかった

…そしてまるでパズルのピースがピタッとはまるような偶然が起こる

彼女たちはアイドルを、ジャニーズを追うことのなかで「お金=彼らの活躍に直結する」のを痛いほどわかっているにも関わらず、あすかなルームのギフトの仕様が他のルームとは違い無料の星とそれを一定数投げることによってもらえるランダムオリジナルギフト各三種しか送れずにいた 
私が知っているところだと課金アイテムは有料アバターくらいで、課金で推しを応援したい気持ちがあっても他のルームのように容易にはできない、みたいな感じになっていた(もしかするとCDやグッズもあるかもしれないが、SHOWROOMから買えるのかどうかがちょっと分からなかった)

そう、確実なものだと有料のアバターはあって、課金しない訳じゃなかった
そして課金すると一定の金額分購入以上以上で「レインボースター」と呼ばれる特別なギフトがもらえる。100pt相当、愛称は虹星。
あるいは何かのキャンペーン達成などで手にはいるこれは、彼女たちにはあすかなへさんたちへの応援としては使えなかったのだ これがわかった時、こんな偶然有るのか?と一生分じゃないかというくらい耳を疑った

かたや多くのファンが居ても投げる先もなくただ貯めるだけだったギフトを抱える姫ピメたち

かたやジャニーズファンほどではないにしろ数が居て、かつ支援が喉から手が出る程欲しいけど、要請になれてない林檎様とディナー


それは手を結ぶ、みたいなガッチリした同盟のようなものではなく、「助けてくれてありがとう、お礼をしに来ました!なにをすればいいですか?」のようなものだった 使えずに居たもの故価値がわからなかったとはいえ虹星を携えやってきた彼女たちは、お礼にと沢山の星やギフト虹星を投げていってくれ、「また来ます、最終枠も来ます」と言ってくれたのだ
彼女たちのおかげで光明が見えた 

あの時見た虹は力強い輝きだった


あとはもう、林檎様の手腕が生きた
最終枠、イベントの何もかもがわからないであろう姫ピメさんに、あるいはお相手の強さが身にしみて心穏やかではないディナーにギフトはいつ投げてもいいが合図してからがベスト、差をつけられてもあわてない…と手ずから作った看板を持ってコミカルに示された やはりて仕草や発言や声色などから林檎様ご自身が一番緊張されていたのは今まで見てきたからわかる。
でも気丈に、明るく、楽しく姫ピメとディナーを先導していたと思う

ラスト数分はもう、ギフトの滝が止まらなかった…なかなか見れるもんじゃない、の域を超えていたのだ。点滅してるんじゃ?というくらい表示がおいつかず、壇上も課金ギフトと虹星で埋め尽くされた。挙動はブラウザとアプリで違ったり各々の設定で違ったりで見え方が異なっていただろうがほんとうに多様なギフトが大量に投げられていたのだ 壇上はくまで溢れ、きらびやかなタワーや城が多数建ち、虹の流れ星は止まず、オリジナルギフトのりんご型輸血パックが絶え間なく流れた…ディナーで有料ギフトを投げた者ももちろん少なくないが、駆けつけた姫ピメたちもまた虹星や有料ギフト(!)を支援で投げてくれた …ジャニーズはバーチャルでもやはりジャニーズ、そしてそのファンの方々だ、「推す」ことに理解があったのだろう
我々からしたら本当に多くの人達がかけつけてくれたのだ 正確な人数はわからないけど本当にたくさんだ あちらかすると来たのはファン全体の半分や三分の一に満たない数かもしれなくとも、だ


そして、一位になった
林檎様は一位になった
数で圧倒した


詳しい分析は他の方に任せるとして、今回はすごい奇縁というか良縁を結べた界隈同士で助け合って、それが本当にお互いに必要な部分にカチッとハマってそれぞれの最大出力をだせた結果になった どちらが欠けていてもダメだっただろう…

お礼だと駆けつけきた姫ピメの皆さんの手厚い支援に我々は助けられたのだ。RTなんて、やろうと思えば1クリック/タップでおわってしまうものだったのに、お返しを沢山いただいてしまった。
それのみならず、ファンアートを描いて応援してくれた方や、配信に行くことを呼びかけてくださった方までいた。

また忘れてはいけないのは、イベント最初期から来てくださっていた方々…コラボもした九条家、バーチャル文脈的息子疑惑の有るヨッツ・マングローブさんやGugenkaのエピトくん、わたあめ子さん初めとした林檎様のバーチャルご友人、そしてそのファンの方々のご支援にもだ。彼ら彼女らが来ていただことが密かに励みになり挫けずいたと思う。

1ディナーとして伝えずにはおれない。
お忙しい中、Twitterでの応援及び配信ご支援に駆けつけてくださったすべての方に感謝を。

これで林檎様は念願のアニメMV制作権を手に入れたし、1位になったら制作すると宣言されていた新曲の発注もされることとなった 
19日正午の確定結果を聞いて姫ピメさんたちもまた喜んでくれたようで、なによりだ

そして12:30からゲリラ的にお礼配信もあった。
今回のイベントで得たギフトの分は彼女がかねてから熱望していた「CDとそのブックレット」の資金に当てられるとのことだった
「分厚いブックレットをつけるのが夢」は、配信中幾度もおっしゃっていた事なので、現状オリジナル曲は先に述べた「malus」、イベントで制作権利を得た1曲、そして今回のイベントを受けて発注される1曲、の3曲でまだまだ先だとはいえ実現に向けての具体的な一歩になったことに私は喜んだ。


そして21時30分、一周年を迎えたあすかなさんたちと姫ピメさんたちは、記念同時配信を楽しんでいた。つつがなくアバター実装決定で歓喜し、かねてから発表されていた曲のフルMVの制作が決定したことに喜んでいたようだった。すごくたのしそうで和やかな配信をしているように感じた。初期にお伺いした頃の、温かい配信なんだなあという第一印象と変わらずに居て嬉しかった。

…その裏で、林檎様はバーチャル文脈的娘であるばぶかすさんの配信の人質(ゲスト出演)しに赴き、某社プレゼンパロディからのグレードアップ版LIVE2Dボディ紹介などの後、あすかな同時視聴配信をしたのしそうに親子で感想を言い合っていた アニキャストは一人用だから工夫して二人に見えるようにしてるだとか、ラグが有るはずなのにそれ込みで面白い会話を成立させる凄さ、眉の表情などモデル面の話など…林檎様のバーチャルへの造詣の深さからくる技術面の解説など、興味深く聞けた。


このように19日を幸せで穏やかな心持ちで迎えられてよかったなあ…とほっこりした


この一連の流れを見てドラマか?主人公みたい!ジャンプとかの少年漫画を見るようで熱くなった、といった感想をちらほらみかけた

それを思うとしびれませんか


「わかってるじゃないか運命」


って。





追記:しまぐち ニケさんが制作されることが抜けていたので加筆

追記:ちょっと足りない表現のところだけ修正、誤字脱字敬称抜けを修正、 大変失礼いたしました

追記:獲得した楽曲提供イベントについて佐伯ユウスケさんが制作されることが抜けていたので加筆 余談だが挑戦1回目は岡嶋かな多さん、2回目は佐々木宏人さんが制作されるもののイベントだった。

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