久しぶりにカラフルを読んだ
森絵都さんのカラフルという本を知っているでしょうか。少し前ですが、アニメーション映画にもなっていたので知っている方も少なくはないと思います。
写真は本の表紙を使わせていただきました。素敵ですよね。カラフルというタイトルなのに、表紙は一面黄色。惹かれます。
私がこの本を初めて読んだのは小学生高学年くらいだったと思います。
ざっくりとしたストーリーは、死んだ『僕』の魂が、自殺をしたある男の子の体に入り込んで(ホームステイ)、その男の子として生活していく中で、自分が前世にどんな罪を犯したのかを当てるという感じです。ちなみに(結構口の悪い)天使も出てきます。案内人として。
『僕』はこれは自分の人生ではないから、と言って気ままに過ごします。
だが、
※この先ネタバレあります⚠️
そう、自分の前世は自殺をしたその男の子であったと気がつくのです。
そしてそれからは『僕』が男の子として生きていけることになりますが、今まで他人の人生だから、と気楽に過ごしてきたので、この先どうなるのか、うまくやっていけるかと心配になります。
そこで天使はこう言うのです。
これからはちょっと長いホームステイだと思えばいいんだ、気楽にやれよ
って。
そう!そう!!そう!!!今回私が感動というか、おぉおと思ったのはここです。
前読んだときは“なんだ!この男の子だったのかあ。元に戻れてよかったなあ”と思っただけでした。
同じ本を時間が経ってからまた読む楽しさはここにあると私は思います。
感想が全然違うんです
前はなんとも思わなかったところで感動したり、逆に、アレ?なんかもっと面白くなかったっけ?となることもあります。
今日わたしは人生についての考え方をまたひとつ増やすことができました。
自分のことだからってクヨクヨ考えすぎないで、自分のやりたいように(もちろんいい意味で)生きていけばいいんだなあと。
そんなに毎回深刻になることも必要ないんだなあと。
私だって今年受かってワーイ!とお医者さんに向かってまっすぐ走ることができるし、今年受からなくて、違う大学から勉強して、就職してまた目指すこともできるし、来年はバイトとボランティアしてお金を貯めて再来年に目指すこともできるし。
なんだかんだきっとそれは厳しい道なのかもしれないけど、自分が本当に動こうと思えばいくらでも動けるし、失敗ってないし。
それくらい気楽に生きていくこともできるって、思いました。
最後まで読んでくださってありがとうごさいます。またどこかで…。