だいじょうぶ。は、魔法の言葉

実は9月から無職になった。

内定頂いていた会社があって退職に踏み込んだのだけど諸々あってパーになって。それで9月になったらいきなり無職に突入する流れになった。正直結構凹んだぞ。

俺は仕事が好きだ。仕事してる時の方が生きている感じがするし、仕事をしているからこそ酒が旨いと思えるし、休日に自分の好きなことをコツコツやる時間が楽しいと感じる。メリハリができるから楽しむことに集中できる。なのにもう仕事をしない日が7日も続いている。ワロタ。いやワロエナイし、草も生えないし、生えたところで速攻枯れるし、空も飛べなそう。

こうして翼をもがれたアラサー男子ができあがったわけだ。

落ち込んでもいられないから、せっかく無職だし昼から酒飲んでみよう!と開き直って飲んではみたものの、美味しくないんだよな。むしろ仕事もしてないのに酒飲んでいいのだろうか?という疑問が万里の長城並みに高く長くそびえ立ち、楽しむ余裕など微塵もないのだ。そして、ゾワゾワっと不安が忍び寄ってくるのだ。

「あ、収入ないやん」

これね。これが不安の種。これに気付いた瞬間にゾゾゾと一瞬にして不安に取り込まれた。というのも、昔フリーランスをしていた時にパンすら買えない経験をしたことがあって、その時の不安が蘇ってきた。

金がない状態はマジで判断力を鈍らせるし、心がすさむ。そして自尊心が常に風前の灯火状態。あれをまた味わう可能性あるのかなって思ったら気持ちが真っ暗になった。おろしたてのスニーカーで犬のウンコを踏んだ時の絶望の5倍くらい。

それで3日間死んだ魚の目をしていたし、不安で不安で仕方がなくて好きな料理もする気が起きないし文章も書けなかった。これはまずいと思って風呂に入ってる時に鏡に向かって笑顔を作ってみたけど、目が死んでいて口だけ笑っている、典型的な恐い顔になっていてさらに凹んだ。

風呂から上がって烏龍茶を一気飲みしたら少し冷静になった。その時にふと思ったのだ。色々と大変なことはあったけど、なんだかんだで乗り越えている。だから今ここで生きているし、大変だと思ったことは糧になっている。つまり、今回も「だいじょうぶ」じゃん。成長痛じゃん。

そう思った瞬間、本当に気持ちが軽くなった。根拠はないけど、だいじょうぶな気がする!って心の底から思う事ができたから。

今は冷静だから思うのだが、不安の渦中にいるときって100%考え過ぎの状態だと気がついた。いや、367%くらい考えすぎだ。それで問題を解決するための行動力が削がれて、よくないスパイラルに突入する流れにのる。

あ、不安に飲まれてるぞ..と感じた時は、まず考えるのをストップさせること。そして、今できる範囲で行動すること。コツコツ進めれば気がついた時には不安なんて消えている。その考えをストップさせるのにすんごく効果があるのが「だいじょうぶ」という言葉。

なんか不安だなって人は「だいじょうぶ」ってつぶやくなり紙に書くなりしてみてほしい。これは魔法の言葉だよ。

こんな感じで気持ちをリセットしたらうまく行くようになって、来週面接が2つ決まった。受かればいいが。受かるだろうか。不安になったらあれを唱える。

だいじょうぶ。

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