なんか幸せな日

今日ドラッグストアに行った。

柔軟剤を選んでいる私の前を、4歳くらいのお兄ちゃんが子供を乗せられる買い物カートを押して横切っていった。カートには2歳くらいの妹ちゃんが乗っていた。

お母さんと合流してもう一度私の前を横切ったあたりで、お兄ちゃんのやんちゃ心がキラリと光った。

「ちょっと待ってて」と言って妹ちゃんが目視できる範囲に走って遠ざかる。それをみて妹ちゃんが怒る。その反応を面白がるお兄ちゃん。ニヤニヤしながらもう一度それをする。続けている間に怒っていた妹もそれが楽しくなってきたようで、ついには二人で笑いながら楽しんでいた。お母さんも「妹ちゃん怒ってるよ」と一応注意する素振りをみせるが面白がっており、その光景が物凄く幸せそうだった。というか幸せだよ絶対。

たぶんこの家族の今日は、「なんか幸せだなー」って思える1日になったんじゃないかなって思う。3人とも機嫌がいいから、家に帰ったらお父さんもきっと機嫌のいい3人に飲まれてご機嫌になっちゃうだろう。夜はみんなで花火してるかもしれないね。

めちゃくちゃ幸せな日よりも、なんか幸せな日が好きだ。

家族みんながご機嫌で談話しながらそうめんとかスイカ食って、夏なんかは夜に花火したり、蛍を探しに田んぼに行ったり、怖い話したり。そんなに特別じゃないことばかりだけど、こういう時間をみんなが機嫌のいい状態で過ごせることが、なんか幸せな日であり、個人的には理想の1日だ。

なんか幸せな日って、なんか機嫌がよくて、周りも機嫌がよくて、それが嬉しくて更に機嫌がよくなって。そうするといいことが必ず1つ、例えば晩飯に好きなものが出るとか、あったりする。みんなの心がオープンになっているからもっと相手を喜ばそうとする。このループが起きてフワッと優しい幸福感に包まれる。心が開いている状態で通じ合えるってそりゃあ幸せだ。

と考えていたら今日がその「なんか幸せな日」になっていたから、先の家族に感謝の気持ちでいっぱいだ。今、気持ちフルオープンだよ。

一人暮らしで退屈なことが多いけど、仕事したり飯作ったり皿洗ったり週末はデートしたりして生活をしている日常は、アホみたいに普通すぎて、それが当たり前のように繰り返されることが、なんか愛しいほど幸せな日々だと感じる昨今なのだ。

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