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当たり前は当たり前じゃない

映画をみたりとか本を読んだりするのが好きな方だ。

どちらも結構みたり読んだりしている方だと思うのだが覚えていることって本当に少ない。逆に言えば覚えていることは本当にタメになることばかりだ。

特に好きな言葉があってそれは映画『INTO THE WILD』の主人公が死ぬ前に悟ったこの一節。

幸福が現実となるのは、それを誰かと分かち合った時だ。

ストーリーのあらすじはぐぐっていただくとして、1人で荒野を旅して孤独の中、命が燃え尽きる直前で浮かんだこのフレーズ。本当に深いなって思う。

何を幸福と思うかは人それぞれ違う。価値観が違うし生きてきた環境とか文化が違えばまた意見は変わるから。でも思い返してみると幸福を感じた時。その近くには誰かの姿があるのではないだろうか。それは家族かもしれないし、友達かもしれない。恋人かもしれないし飼っている猫かもしれない。いずれにしても心の距離が近しい間柄の誰かが浮かぶと思う。

一番わかりやすいのって食事だと思う。というか個人的には食事が一番わかりやすい。

今は単身赴任でいつも1人で食べているから。だから実家に帰ってみんなで食べるご飯とか、出かけた途中でコンビニで買ったアメリカンドッグを妻と分けて食べたりとか。人によっては望まなくてもできていることが今はできないからそれだけで物凄く美味しく感じるし、特別じゃないようなそれらに幸せを感じる。「特別じゃない」と思える時点で幸せ者なのかもしれない。

味の濃いものに慣れてしまうと味の薄いものでは満足できなくなるでしょ。でも「味が薄い」と感じているだけで本当は味はしっかりある。それを感じられなくなってしまっただけなのだ。いろんな経験をしていく中で。成長していく中で当たり前の幸せという味に慣れてしまうのだと思う。よりわかりやすい味が欲しくなったり刺激が欲しくなったりとか色々あるからね。

でもふとした時に味の濃いものを食べていると気付き、それまでそっけないと思っていたものを味わって大切に食べてみると涙がでるほど美味かったり、する。あぁ幸せだったんだなって気付く。

当たり前っていつかは当たり前ではなくなってしまう。

大切な誰かと一緒に過ごせる時間は有限。永遠ではない。小さい頃に撮ったホームビデオをみるとめっちゃそう思う。

やっぱり感謝の気持ちって大切だなって思うよ。一緒にいてくれてありがとうって思うよ。

大切な人を大切にしないとなって。

ありがとうが言いたくなってる(けどこっぱずかしいから言わない)。


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