ネコと和解していたあの頃

猫の日らしい。

自分も割と猫は好きだ。高校の近くに地域猫が多かったのもあって、触れ合う機会も多かった。
悪友の1人は猫好きなのに猫アレルギーという難儀な体質をしていたが。というか、猫アレルギーほど猫好きになる傾向は存在すると思う。何故なのか。

さて、そんな猫の話題だが、かつて自分は猫と喋っていた、と言ったら読者の方は鼻で笑うだろうか。
まあ、それが普通の反応だろう。
しかし本当だ。自分は猫と喋れるのだ。
いや、喋れていた、というのが正確なところか。今はきっと変に大人になってしまったが故に話すことはできない。この間試した。

猫との会話はほとんどが高校生の頃。
先に書いた通り、高校の近くには地域猫が非常に多かった。
集会場のような場所にたむろする猫、高校の寮に半ば住み着いている猫、授業を覗きに来る猫。
色んな猫がいた。

ある日、部活もなくのんびり散歩しながら帰っていた時のこと。
白いくつしたをはいた黒猫がいた。
いつもは集会場にいる子で、中々単独行動しているのは見かけなかった。
それが1匹でうろうろしているのが珍しくて、話しかけてみた。
「にゃあー」
一緒に散歩でもしないか?と言うつもりで声を掛けてみたら、その猫も「にゃあ」と鳴いて灯台のある方へてくてくと歩き始めた。
お、付き合ってくれるのかとしばらく一緒に歩いていたところ、自分は靴紐を踏んづけて解いてしまった。
やっちまったー、多分猫も先に行っちゃうよなあと思いながら結び直して前を見ると、それを待っている猫の姿があるではないか。
あ、本当に一緒に散歩してくれてる、と嬉しくなった。
それからは予定通り灯台へ行き、ベンチに座ってじゃれ合った。
あのくつした猫は、今も元気にしているだろうか。それとも、世代交代してしまっただろうか。

もう1匹、印象深い猫がいる。
毛がふわふわで、水色と黄色のオッドアイの白猫だ。
その猫とは、公園のようになっているところで出会った。公園と言っても一面の芝生と不思議なオブジェしかないようなところで、たまに部活がない日にそこで昼寝をしていた。
ちなみにその公園での猫の出現率は、極低。
にも関わらず、その日はその猫がいた。
「にゃー」
「にゃー」
と、言葉を交わすとその猫は座ってじっとこちらを見た。
大人しいなあ、と撫でてみる。ものすごくふわふわ。猫もごろんと転がる。
そのまま、2人で昼寝をした。

特に印象深いのはその2匹だが、他の猫ともちょいちょい喋っていた。
友人と「喋れるわけないじゃん」「喋れますけど〜??」のやり取りをした後に会話を成立させて認めさせたこともある。
ちなみにその時は「にゃー(撫でていい?)」「にゃー(いいよ)(ごろん)」のやり取りだった。

あ、気づいたら日付が回っている。もう猫の日じゃなくなってしまった。
まあ、大目に見て欲しい。今日は頭痛でずっとダウンしていたので……文章もどこか覚束無い……

まあ、そんな感じだ。
もしかしたら、都会の猫は喋ってくれないものなのかもしれない。
また母校の近くに遊びに行く時は、猫に話しかけてみようと思う。

それじゃ、ちょっと短いけどこの辺で。
拜拜。

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