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【開催レポート】音楽の秘密を本で楽しむ 第2回 オペラの秘密 2023年11月18日(土)

Bibliotheca Sapientiae by Sapientist(ビブリオテカ・サピエンチエ)さま主催、音楽の秘密を本を通して、みんなで楽しく解き明かす連続イベント。
第2回は「オペラの秘密」を解き明かしました。

今回も満員でスタート。
幼少期からオペラが大好き!という主催者。オペラ鑑賞のハードルを下げて、みんなにも見てほしいという思いで今回のイベントを開催されました。

まずはオペラの成り立ちから説明。イタリアから始まり、ドイツやアメリカにわたりミュージカルに形を変えています。
楽しみ方は、序曲やアリアといった音楽をまずは楽しんでほしいとのこと。演出の変更などもあるので、同じ題材でも違いがあって楽しめるそうです。
ストーリーは様々あるものの、男女の愛憎やドロドロした人間関係が描かれていることが多く、思っているより「しょーもない」とのこと。
関西でオペラが上演されているのは兵庫県立芸術文化センターやびわ湖ホールなど。

主催者さま厳選のオペラを7つ紹介します。

『ポッペアの戴冠』

ローマ皇帝ネロが主人公のオペラ。浮気相手であるポッペアと結婚するために、妻や補佐役を追放します。
近年上演が増えてきた一作です。

『フィガロの結婚』

序曲と「もう飛ぶまいぞ」「恋とはどんなものかしら」など有名なアリアがたくさんあります。結婚を控えるフィガロとスザンナを巡るお話。あらすじ解説のあと、参加者から「しょーもな」と感想がこぼれ、場は笑いに包まれました。

『ドン・ジョバンニ』

女遊びが激しいドン・ジョバンニが主人公。女性であれば年齢、身分、容姿を問わず関係を持つ様は、ある種尊敬できる人物です。

『魔笛』

モーツァルトがドイツ語で書いたオペラ。古代エジプトを舞台にしたファンタジーなお話です。「夜の女王のアリア」は夜の女王が悪者だとバレるときに歌われ、狂気を表しています。

『ラ・ボエーム』

ピュアで悲しい結末を迎えるオペラ。第二幕は楽しいシーンがあるものの、第三幕では主人公とヒロインが悲しい別れを迎えます。アリア「私の名はミミ」が有名です。

『こうもり』

オペラに比べ内容が軽いと言われるオペレッタ形式。大みそかのオーストリアでは「こうもり」を聞くそうです。日本の「第九」のようですね。主人公が”こうもり博士”に復讐される喜劇です。

『ばらの騎士』

人気のあまり『ばらの騎士』を観に行くための列車が走った作品。ベッドシーンから始まる、恋愛物語です。三重奏ではそれぞれセリフが違うところが見どころだそうです。

今のドラマや映画への影響を与えているオペラ。
新作オペラではクラシックではなく、ロックを演奏したり、スティーブ・ジョブズが主人公だったりと、私たちにも馴染みのあるモチーフが多くあります。
これをきっかけにオペラに行きたい、という参加者の方が多くいらっしゃり、オペラへのハードルが下がる会となりました。

文責:青谷夏野


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