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鉄印帳と島印帳

「数えてみたら、1回でも利用したことのある空港は国内で44あった。自衛隊や在日米軍専用とヘリポートを除いて、定期便が発着する飛行場は全部で85あるから、半分強『制覇』していることになる。御朱印帳にこんなのもいかが?」とメールを返した。

「いま長野、御朱印をもらって鉄印帳を埋めている」
先日、元同僚からメールがあった。この5月に退職して、不定期のバイトの合間をぬって鉄印帳の旅をしているらしい。第三セクターの駅めぐりだから、全国区である。彼、もともと乗り物が好きで、出張に行くときには「大時刻表」がカバンからはみ出ていた。

少し前、時刻表の白地図を買ってきて、乗ったことのある路線を塗りつぶし始めたところだった。JRのトシヨリ割引切符もあることだし、全国制覇をと思っていた。「先を越された」感ありのメールだった。

こちらはまだ宮仕えをしているので、時間が思うようにとれない。出張の機会も減ったので、何か「お返し」をというので、冒頭の状況をメールし、競争心をあおってみた。

戻って、飛行場の数。ほとんどが仕事関係で利用したものだ。お客はほぼ全県にあり、マップをつくると、東京から便のある北海道、東北、北陸、中国、四国、九州にある空港を利用している。あとは名古屋、関西だ。そうなると残りは「島しょ部」、ここには残念ながらお客はないので、未踏の地なのだ。残り41飛行場の内、28が島しょ部にある。

八丈島は行ったことがあるから、残りの伊豆諸島は調布飛行場から発着。沖縄は知らないので、そこを起点にすれば南西諸島、大東島も視野に入る。ローカル路線だから、鉄印帳ならぬ島印帳でもつくって彼に進呈しようか。

百名山はまだ20山もないので、これはもうムリとあきらめている。八十八カ所はまだ早い。目先は、鉄印帳と島印帳、このふたつをわたしの旅計画に入れることにしました。