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時が解決する

昨年末、赤坂見附の高層ビルに入ったデジタル庁は「誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化」をうたっています。

公開された「重点計画」をみると、お役所ことばが長く延々と続き、なんと138ページ、別冊も入れると280ページもあります。最後まではおろか、2、3ページも読む気がおこらない。

兵庫県相生市長の谷口さんがこう主張しています(日経新聞)。

大都市発想の「上からのデジタル化」だけじゃなく、市町村主体のデジタル普及が必要だ。過疎化、高齢化の地方都市には、
①お年寄りが家から書類を役所にだせること
②離れて暮らす子や孫とテレビ電話で話すこと
③天気が悪い日は集落の集まりがリモートでできること
これがデジタル革命だと。

そうですよね。
お年寄りといっても、70から80歳前くらいまでは団塊の世代です。ワープロぐらいはできるでしょうし、スマホを使っている人も多い。だから②と③はハードルは高くないし、①だって役所の人とリモートで会話できれば書類は確認しながら出せます。

ただ、それ以上の世代の人には失礼ながら「デジタル介護」のインフラを準備してください。

役所の受け入れ態勢と対象を絞った「デジタル介護」、できることからやってください。肝心なのはスピードです。長ったらしい計画書は横に置いて、早く取り組んでください。

もたもたしていると、「時が解決する」ということになりかねません。「時」に解決させてはならない課題です。