「毎日が日曜日」（城山三郎さん）だと、正直つらいなあと思っていた。ひがな1日、家に居すわるわけにもいかず、出ていく先を探さなければならない。図書館通いはお仲間と席とり合戦になるかもしれないし、家庭菜園を広げて毎日草とりというのも大変だ。

3月に現役をリタイアして、4月から小学校理科教育のお手伝いをしている。週に4日（月火木金）の勤めは、丁度よいペースだ。しかも、夏休みと冬、春休みまである。たっぷり時間がとれる。学生に戻った気分になれるかもと期待していた。

夏休みがやってきた。そう、40日もある。計画していた山登り、ため込んでいた書類や本の整理、それにnote描き。暑いけれど、時間が十分あって、それなりに充実して過ごせた。

家のゴミ出しは、以前から当番だった。月曜日と木曜日は燃えるゴミ（〇）、水曜日はプラスチック（△）ゴミ出しだ。7月21日（木）から夏休みが始まった。ルーチンワークはゴミ出しだけだった。

2週間ほどたったころ、食事が終わって明日の燃えるゴミ出しの用意をしていると、

「お父さん、今朝ゴミ出ししたばっかりでしょ」
「えっ？そうだっけか」
「忘れたの？」
「そういや、ゴミが少ないな」

－－－〇－△〇－－－〇－△〇－－－〇－△〇　？？？

曜日が頭に入ってないことに気がついた。テレビはほとんど見ない。ドラマやバラエティ番組が好きならわかったかもしれないが、ニュース番組をたまに見るくらいでは、曜日が頭に入ってこない。

どうしようか。いい方法はないものかと思っていると、

「風呂掃除●もお願いね。隔日でいいから」
「そうそう、資源ごみ▼は隔週火曜日だから」

日、火、水、金が加わった。

〇▼△/●〇 ●－ ●
月火 水 木金土日

埋まってしまった。夏休みは、土曜日だけが安息日になった。