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闇に沈んだ情報ー不自然とは人為的ということ

12月7日、お隣の国はゼロコロナ策を緩和すると発表した。住居封鎖や隔離措置も大幅に縮小された。浙江省では25日、1日あたりの感染者が100万人を超えたにもかかわらず、中国の保健当局は感染者数や死者数について発表を取りやめた。ついに、現実の情報が闇に沈んでしまった。

取りやめた理由については明らかにしていない。

都合が悪いことには蓋をしてしまう。以前、温州で新幹線衝突事故があったときに、事故車両を数日で埋めてしまった国。「濃霧がかかり、やがて闇に沈むのか」と懸念していたのが、また、現実になった。感染者数の発表中止について、こんなふうに推測してみてはどうだろうか。

この10月、共産党大会で総書記3選を果たすまでは、自らのゼロコロナ策を止めるわけにはいかない、忖度する周りも。封鎖や検査で力ずくで抑え込んだ。表面上はこうなっているが、実際は違ったのじゃないか。コロナの実態に蓋をして10月まではもたせたが、その後感染者が急増して、蓋から漏れ出した。こうなると、とても抑えきれるものじゃない。

広東などのデモに応ずるように、これ幸いと「緩和策」に変更した。いや、そうじゃないかもしれない、デモの後ろから糸を引いたのかもしれない。緩和策の結果が、感染者集の急増を招いた。そらみたことか、やはりゼロコロナだ、習近平は正しいというストーリーを描いた。

ところが、あまりにもひどい状況だから抑え込めない。政府批判を警戒して、発表を止め情報を闇に沈めた。

エビデンスはない。たわごとに過ぎないかもしれません。でも、あの国と多少なりともおつき合いをした者は、つい、こんなストーリーを考えてしまう。だって、こんなに感染者が急増するのは不自然に思いませんか。不自然とは人為的ということです。