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この時期、余計な心配をしてしまいます

個人経営の居酒屋や飲食店が休業や店じまいをするのは、理不尽だし気の毒だと思います。会社近くのなじみの調剤薬局、平日なのにシャッターが閉まっていた。この業態に休業勧告はないはず。

月に1度の循環器クリニック健診、帰りに薬局で降圧剤を処方してもらうのが3年ほど続いています。薬剤師のおばさまとはすっかり顔なじみ、忙しくなければ世間話をするのが楽しみのひとつになっていた。

閉められたシャッターには、張り紙すらない。
どうしたんだろうか。
考えられるのは、
①廃業、倒産などによる閉店
②立ち退きによる閉店
③コロナのクラスターが発生したことによる休業

調剤薬局だから固定客がいるはず。わたしもクリニックに紹介された口です。長年やってるようだし、経営は問題なさそう。①は考えにくいですね。
②はわかりません。でも同じビルの隣のテナントは変わらず営業しています。

この時期、③でしょうね。店には薬剤師さんが2人と事務員さんが1人。せまい店だし、客商売だし、これだと推定しました。

翌日から2日は在宅だったので、3日目の昼休みに薬をもらいにいった。そろそろストックが切れそうなので、店が開いてなければ他をさがすしかないかと思案しながらいくと、いつもどおり開いている。でも、おばさまは居ない。

「どうしたの?2-3日前に来たけど閉まってたよ」
「そうでした?」
「コロナじゃないの?」
「だれが?」
「ワクチン打っててもデルタ型は強いから、クラスターかと思った」

「ちがうの?」
「夏休みです」
「だったら張り紙くらいすればいいのに」

おばさまはどうしたの?と聞く前に事務員さんが気をつかってくれて、日付にオレンジ色の丸がついたカレンダーを指差しながら、
「Kさん(おばさま)は今週いっぱい夏休みです」
「みんなコロナかって心配してた、って言っておいて」

余計な心配をしてしまいました。
でも個人経営は大変です。もしコロナに罹った代わりの人がいません、気をつけてください。