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安心してふだん使いできるもの

身の回りのモノは消耗品と化し、それにふつうに慣れてしまっている生活。50年前の腕時計をオーバーホールに出してみたところ、純正部品がそろっていた。良いものを長く愛着をもって日常使いする、これ、いいですね。

田舎の家の金庫から出てきた父の形見のROLEX。機械式自動巻きのもので、30年以上も使わずに寝かせていた。試しにリューズを巻いてみると、なんと秒針が動き始めたじゃないですか。アジャストして2、3日お供させてみたが止まらずに元気なようだ。

これはいい。

でもネットで見ると3年ほどでオーバーホールしたほうが良いという。動かしてないといっても30年ですからね。信頼のおけそうなメンテ店を探して持ち込んでみた。

いくらかかるのだろうか。預けて見積りもらったところ13万円だという。高いだろうとは思ってましたが10万円を超えるとは予想外。だって動くのですから。

見積り明細をみると、オーバーホール代は2万円ちょっと。あとは部品交換代で、すべて純正品らしい。リューズ交換だけで5万円。これだけでも今使っている腕時計より高い。

よく見ると注釈があって、お薦めはリューズ交換だが未交換でも修理可能と。それで十分、手を打ちました。相当高いけど、メンテができるとわかって安心感がでた。機械式はいいですね。

動かなくなれば終わり、修理するより新しく買った方が安い。新しいモノは機能もデザインもちがう。そんななかで、この時計は古さを感じさせず、また部品もそろっているからメンテナンスがきく。

安心してふだん使いできるもの、見つけました。