見出し画像

「他人ごと」が「我がこと」になる

しばらく前、わたしが濃厚接触の疑いで、センターで抗原検査とPCR検査を受けたとき、彼はこう言いました。「あるという証明はできても、ないという証明はむずかしい。しばらく様子をみて、発症しないのを確認してから出社したほうがいい」

そのIさんにCOCOA通知が来た。4日前のことだという。思いあたりそうなのは、同僚のリタイア送別飲み会に行ったこと。しばらくして同僚から電話があった。無症状だが陽性だった、感染は子供からという。

WHOテドロス会長が少し前、コロナパンデミックの「終息が視野に入った」との発言があったり、東京も1万人/日を下回ってきましたが、ヒタヒタと身のまわりに迫っているのは変わりません。

それでIさんがこう言ったのです。
「オミクロンは感染発症スピードが速いから、4日前だと彼はまだ感染してないかもしれない。それに無症状だというし(だから、大丈夫だよと?そんな、疑いはきちんと検査するものでしょ)」
「念のためにキットを買って抗原検査は受けるけど、陰性だったら今晩の部内懇親会には行ける(「ない」という証明はむずかしいんじゃないの?濃厚接触したのは間違いないのだから、飲み会はやめておとなしくしてなさいよ)」
「明日は孫の運動会。熱もないし、のども痛くない、大丈夫だよね(陰性でもしばらく様子をみて、発症しないのを確認してからじゃないの)」

マスクはしてますが、電車の隣席でこちらを向き、大きな声で降りるまでずっとしゃべりっぱなし(たしか、わたしの疑いの時は、1m以上距離をおいて避けるようにしてた)。

いざ、「わがこと」になると都合のよい解釈をしがち、前に自分が言っていたことはすっかり忘れて、ちがうことをする。

池内さん、「すごいトシヨリBOOK」につけ加えてください。