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値上げのできる、シウマイ弁当

この10年間で200円、27%値上した弁当がある。750円だったのが、この10月から950円になる。昨年は40円の値上げ、今年は50円であっという間に90円上がる。でも、買うだろうなあ。

崎陽軒のシウマイ弁当だ。

シウマイ5個に唐揚げとマグロ煮が1個ずつ、あとはタケノコ煮にカマボコ、玉子焼きと昆布佃煮、紅ショウガに小梅。それが気に入っているのではない。白飯が旨いのだ。

あったかい時はもちろん、冷えても、ぱさぱさ感がなく、もっちりした白飯。炊くのではなく蒸すのだという。この白飯は、ほかの弁当にはない。

東京駅で弁当を買って新幹線に乗る。各地の弁当が並ぶ店がコンコースにある。が、そこはスルーして黄色の箱が積んであるカウンターに行く。
750円から、770円、800円、830円になり860円になった。20円、30円の小幅の値上げが2年おきに続いていた。40円になり、今度は50円だ。少しずつ上がれば、そんなものかとあまり気にしない。振り返れば、200円も上がっていた。

値上げの出来る弁当は、強い。たぶん、ファンは離れないだろう。手ごろな値段が1000円近くにもなっても、なじみの弁当には他にないものがある。しかも、他の弁当も値上がりしているから、相対感は変わらない。

過去、シウマイ弁当は値下げをしたことがある。値上げの理由が解消されたらその一部を返す、なかなか出来ないことだ。その誠実さもファンは覚えている。

値上げをしても離れないのは、ほかにないものをもち、誠実さをあわせもっていることだ。

今回も、原材料、梱包資材、人件費が理由だというが、ウクライナと円安が一段落したら、きっと値段を見直すに違いない。ファンは今度も期待している。