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他人のせい

6月は株主総会が数多く開かれる。先だって上場企業の決算発表が目白押しだ。原料高で減益の会社が多いなか、業績を伸ばした会社もある。残念ながら今期も赤字で4期連続という厳しい結果だったK社の社長のコメントが新聞に載った。

「他社が採算度外視で単価を下げた」
これが業績悪化の要因だという。

えっ?他人のせいにするの?

思い出したのが日経新聞の「(アフターコロナ)戻してはいけない『日常』は何ですか?」という読者意見の欄だった。村上花音さん(20歳)はこう言う。

「勉強に打ち込めないのはコロナ禍のせい」。大学受験を控えた私が思いついた言い訳だ。勉強に『打ち込まないこと』を『打ち込めないこと』だと言い張っていた。」「勉強に励むことができるかどうかは、大学進学の目的に意識を向けられるかどうかにかかっているのではないか。完全に私の責任なのだ。」

耳が痛いですね。

そのまま、ストレートにK社の社長に送りましょう。

「私は言い訳を連ねていた日々に戻りたくない。これからは、問題に向き合う日常を築いていきたい。」

自社の「日常」を振り返り、赤字脱却に向けて何をすべきか。ウチの会社も同じです。