地下水の流れる音を聴きに行った
グレープフルーツ・ジュースという本には、
「○○をしなさい」
という命令調で書かれているものが多いのですが、それを実践したらどうなるのだろうということでやってきました。
まず一つ目のお題が「地下水の流れる音を聴きなさい」というもの。
私も東京に住んでいますので地下水の流れる音を聞くというのは非常に難しいです。
で、地下水ということは湧水なので、都内の湧水名所に向かいました。
やってきたのは等々力。なんて読むのか3回ぐらい調べましたが、読み方は今もって不明です。ググって調べてください。
珍しくこのブログというかnoteに写真が添えられるんですよ。
今後こんなことあるんでしょうか。
駅から降りてまあまあ歩くとなんか公園みたいな施設みたいなものが出てきます。
そこにようやく湧水らしきものが見つかりました。
川をずっと歩いているという感じなんですが、この川の流れる音を聞く時点でなかなか良いなと思いました。普段水道を流す音とかトイレ流す音ぐらいしか水ではお世話になってないですからね。
大自然の息吹的なものを感じましたよと。
湧水の音が果たして地下水の流れる音と言えるのかは疑問がありますが、まあそこから出る直前の音も鼓膜は捉えているはずなのでOKでしょう。
こういうチョロチョロ流れる音も聴きました。
風流ですよね。寒いですけど、風流です。
なんかビダビダビダと音を立てて流れている所もありました。
これはこれで普段見ない光景だなと。
写真には収めませんでしたが、一軒家みたいなのが途中にありましてね。
そこに和室があって、お茶飲んでゆっくりして良い状態になっていたんです。
ここで座って暖かいお茶を飲んだ時に、ほへえー、っとまったりできました。なんか心の底から安心するような落ち着く気持ちがやってきました。
畳が敷いてあるちょっとしたお宅なのですが、ここで座ってお茶を飲むというのがこんなに人に幸福感をあたえるものなのかとびっくりしました。
むしろ地下水の流れる水の音より、こっちの方が感動したまであるというのが今回の感想です。
帰り道に、食券をQRコードやクレジットで先払いして購入するスタイルの外食店でランチをとりました。
そこに年配の男性客が2、3人でやってきて、この食券購入スタイルを非常に嫌がっている様子が聞こえてきました。あー、こういうのやだねー、みたいな。
40歳超えるとテクノロジーにはなんとかついて行っているという状態だけれども、これ認知機能の低下とか相まって何やっているかわからなくなるんだろうなあ…とぼんやり考えました。
どうにか全年齢に分かりやすい購入体験ってできないものかな、UXって難しいねとぼんやり考えていました。
自分もいずれそうなる、そっち側の人間になるということを自分は受け入れられるのだろうか。そしてそういう方にも優しい世界を作れないのだろうか。
自然に触れたからか、ふとそんな考えが頭を巡りました。
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