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3月16日 牛にまつわるシナリオフック

本日の日記、朝から晩まで働いた。以上。さて、今日も懲りずに『日本現代怪異辞典』からの引用とシナリオフックを書いていく。BGMは学校であった怖い話の語り手テーマだ。
紹介するのは「件(くだん)」

人間の頭と牛の体を持っているという怪異。江戸時代から伝承されており、人面牛身または牛面人身の姿をしており、生まれてすぐに予言をし、直後に死んでしまう妖怪とされていた。

『日本現代怪異辞典』

■導入
探索者はエジプト旅行中に道に迷い、とある集落に助けてもらう。そこに住む人々は、言葉は通じないものの、ニコニコと探索者をもてなしてくれる。しかし夕飯になると、牛の頭を血で煮込んだ料理が運ばれてくる。エジプトで広く信仰されているイスラム教では、牛は食べることもあるが、血液はタブーとされていたはずだ。客をもてなすときに行うこの村の風習なのか、成人男性は皆裸に牛の被り物を着けて踊り出す。探索者は、得体のしれない恐怖を覚えるだろう。
翌日になると、昨日までのもてなしが嘘のように、村人は1人を除き探索者が見えていないかのような振る舞いをする。彼らは働くわけでもなく、好きなときに食べて好きなときに寝て、ひと目も気にせず情事に至る、獣のような生活をする。ただ一人探索者の世話をする少年のみ、この村の全ての雑用を押し付けられている。

■真相
この村はニャルラトホテプの化身「黒い雄牛」を信仰する。「黒い雄牛」は破壊の先触れ、人類を堕落させるものという異名がある。「黒い雄牛」は新月の晩に、外から来た人間に殺したばかりの牛の頭をかぶせることで、その人間が人柱になり降臨させることが出来る。現世に現れた「黒い雄牛」は1言信者に予言を残す。信者はその予言に従い次の行動を決める。大抵の予言は皮肉めいた残虐極まりない内容だが、狂気に陥っている信者には有り難い啓示となる。

■シナリオ構成・展開
言葉が通じない異国の土地で、手放しにもてなされるという怖さ、2日目以降の村人の異常なまでの怠惰さに、得体のしれない恐怖を抱くというところがシナリオの盛り上がりポイントだ。
巻き込まれ脱出型シナリオのため、この村から無事に逃げ帰る事が目的になる。


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