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3月15日 穴にまつわるシナリオフック

本日の日記、朝から晩まで働いた。以上。
引き続き『日本現代怪異辞典』からシナリオフックを書いていく。今日紹介するのは「埋まらない穴の主」。

ある中学校の校舎が建てられていたときに現れたという怪異。まだ工事を一部残し、学校は開校したが、その校舎の外れの工事現場に直径三十センチほどの穴があり、これがどんなに土を埋めても埋まらなかった。あるときこの穴に石の塊を投げ込んだところ、その場所には大きな地震があり、その日の夕方に再び起きた地響きとともに穴から青く光るものが天に昇っていった。翌日その穴は埋められるようになっていた。

『埋まらない穴の主』

■導入
探索者のうち1名は探偵など依頼を受けて動くような職業であればいい。とある中学校の校長から依頼が来る。校舎裏に謎の穴が空いており、埋立工事をしようとするたびに、事故が起きてしまうことから、立入禁止として放置している。警察に相談しても、まともに取り扱ってもらえず、困っている。厳重に施錠して、人が足を踏み込むことは無かったが、面白半分で穴に近づこうとする学生があとを絶たない。何か事件があってからでは遅いため、穴の中を調査して欲しい。

■探索
穴を調査する日の朝一番に、校長から電話がかかってくる。探索者の調査のために施錠を外したところ、学生3名がここぞとばかりに中に入ってしまったようだ。中から応答も無く、穴の調査より優先して学生3名を探して欲しいという。その学生の名前は佐竹千春、堀川優、皆川千鶴。
学生3名の顔写真と特徴を事前に説明される。中でも佐竹千春は、前から異様にこの穴を気にかけ、立入禁止のフェンスの近くから何時間も穴を見続けていたという目撃もある。
探索者が中に入ると、穴の中は真っ暗で、非常に冷たい。懐中電灯の明かり一つで、道を手探りで進んでいく。
ある広い空間にたどり着くと、学生1人が泣きながら探索者に駆け寄ってくる。話を聞けば、佐竹に誘われて穴に入ったが、巨大なイカに似た化け物に襲われたという。堀川優は洞窟の奥へ引きずり込まれてしまったらしい。
「佐竹が化け物に指示して、私たちを殺そうとしている。」
彼女は半狂乱でそう喚き泣いている。探索者は一度、彼女を連れて地上に出るだろう。
地上に出たタイミングで大きな地鳴りが起きる。

■真相
佐竹はクトーニアンのテレパシー支配を受けている。元々堀川と皆川にいじめまがいの行為を受けており、彼女たちへの復讐心があったのだ。クトーニアンの生贄として、彼女たち2人を選んだ。いずれはこの怪物の力で、学校ごと地震で破壊してやろうと考えている。探索者は攫われた皆川千鶴を救い、そして佐竹も救うことが出来るのか。

■メモ
・この都市伝説を見た瞬間クトーニアンでは?となったため。
・クトーニアンは水に弱いため、穴に大量の水を入れるという解決法がいいかもしれない
・佐竹は支配下に置かれているものの、クトーニアンを友人・理解者だと思っているのかもしれない


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