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きのこ世界へ誘うシナリオフック(22/05/08)

連日シナリオフックを考えていく。今日紹介するのは『不浄のキノコ』だ。下級の独立種族だが、人類を滅ぼすレベルの展開にも使える使い勝手のいい神話生物だろう。

不浄のキノコ

このキノコは寄生生物の一種で、本当は自然界の植物でも動物でもない。その成分は凍えるユゴスが原産で、ミ=ゴによって宇宙を越えて広がったと疑われている。
このキノコは接触した組織に感染する。犠牲者は2D10分以内に何とかして粘着性の胞子を取り除くことが出来れば感染を防げる。
感染者は、内部から徐々にキノコの組織に変貌し、最終的に人間の面影を残したキノコになる。

マレウスモンストロルムp101

安定のミ=ゴさんによる災悪である。人の様子を残したキノコになり、生き続けるというのが恐ろしい。また、胞子が接触したものに問答無用で感染するところも厄介だ。放置すれば人類皆キノコだろう。すぐにキノコ化の兆候が見えるのではなく、時間をかけて徐々にというところが日常モノに最適な設定だ。

シナリオ導入

あえて小学生探索者にするのが面白い。小学校の夏休み明け、普段通りの教室に違和感がある。夏休みがすっかり明けたというのに、友人の1人が未だに学校に来ていない。先生も家を訪問したが留守だったようで、長期海外旅行から何らかの理由で帰宅出来ずにいる可能性も考えていた。ただ、もう少し欠席が続くようなら警察への連絡するらしい。
探索者たちは、その友人の家を調べに行くだろう。

家中のキノコ

友人の家は外からは何も変化が無く、静かで人の気配が無い。勝手に門を上り玄関のドアに手をかけると、不思議なことにカギはかかっていない。面白半分、冒険心から探索者たちはそのドアを開ける。すると、外から吹き込んだ風に舞うように、玄関から見える景色すべてに色とりどりのキノコが生えているではないか。
探索者は迂闊にも、その瞬間に不浄のキノコに感染してしまうのだ。

導入案としてどうだろう。どこかの誰かが一度は同じようなシナリオを作ってる気がするが、ここからどう展開させるかがシナリオライターの腕の見せ所だろう。知らんけど。
パンデミック要素があるタイムリミットものとして、このキノコの対処方法を探索するスタンダードなシナリオも面白いかもしれない。
例えば、火に弱い特性を生かして家ごと燃やしてしまうのもいい。放火で逮捕END待ったなしだ。
ネタシナリオにするなら、実は神話生物だったクラスメイトNPCがキノコを調理し、元凶かもしれないミ=ゴに振る舞うことで現状打破するかもしれない。

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