未開のドキュメンテーション【でち文章2023/12/02】
前回がこちら
ここで言っていた通り、ドキュメントはセーブポイントとして機能する。
前回のセーブから、どのように状況が変化して、どのような問題設定ができるかを考えることができる。
大きく変わった状況
前回のnoteを書いてから、急にチームで仕事をすることになり、ドキュメンテーションの重要性が高まった。そして当然「個人的なドキュメントをチームで共有する仕組み」という意味でのドキュメンテーションを、確立させる必要が出てきた
これ自体は、ゆくゆくは目指していくものが、前倒しになっただけなのだけど、個人でのドキュメンテーションがうまく回っていない状況で、急に難易度が高くなっても対応できないのであった
一方で、チームでのログや資料の管理手法については有料版Notionで一気に解決してしまった。つまり残っているのは「活用」についての問題ということになる
ルーチンが機能しない
個人としてのドキュメンテーションの話に戻ると、自分が溜めてきたメモを、日次のルーチンでscrapbox上にまとめて、noteの記事未満のものを蓄積していく…予定だったが、機能していない
第一に、この「まとめ」作業は自分にとっては非常にコストが高い。抵抗がない方だと思っていたが、結局習慣づけができなかった
そこには「何について書くか(まとめるか)?」という選定のコストがあった。これについてまとめろと指示されれば、その要約・圧縮作業自体はまあできる
しかし「ところで、何について?」ということに負荷を感じる。かといって目についたものを順番に、というのもあまりはかどらない(日報でNotionの段がちらほらとしか進まないのはこれ)
標準化の標準化の標準化?
さらに、個人とチームで共通の問題になっているのが、この標準化の問題である。
メモならメモの、業務フローなら業務フローの、一定の手順やルールが決まっていて、作り始めるにも、共有するにも、後から参照するにも適している状態を作るのが標準化なのだけど
この標準化そのものを、どのような手順とルールで設計していくか?ということが決められない。
じゃあアジャイルでええやんと言って、仮に決めて走り出してしまうと、途中からフォーマットが変わった時に旧フォーマット分をすべて書き換えなければいけなくなってしまう。できればそれは避けたい
ということは…この「旧フォーマットの書き換え」などを含む「標準化の標準化の標準化」が必要になり、これはもう、無限に遡及していくことになるのだとしたら、何をもって切り出せばいいものかがわからない
どうしたもんかねと思いつつ、現に今もチームの活動は動いているので、そうういうのあるなら、早く決めたいんだが?という状況がある
未開のドキュメンテーション
仕事を転々としてきた中で、主に引き継ぎが死んでいることによって、担当業務をまともに遂行することができない状態がたびたび発生してきた
それを個人的に「文明がない」状態と呼んでいるが、今、自分個人としてもチームとしても、ドキュメンテーションについての「文明がない」状態であるといえる
落雷による燃えさしの火が消えないように祈るのではなく、常に必要に応じて火を起こせるほうがよいし、できればそのコストは低い方が良い
だが文明がない以上、今は恥じることなく木くずを擦って焦がしていこうと思う。最適ではないが、意味がないわけでもないところから始めて、これをよりよくしていくこと。それを実践しているのが、未開の地のドキュメントとしての、このnoteであるとして、今回のセーブデータを保存する
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