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論文対策:管理

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0.はじめに

こんにちは!おじゅんです。
本日は論文対策note、管理会計論について書いていきます!


まず初めに、論文式試験には"管理会計論"という科目はありません。

論文2日目は"会計学"という1科目で構成され、管理は「会計学(午前)」という表現がなされます。つまり、管理会計論と財務会計論で1つの科目として扱われます。

一見すると体裁面の少しの差にしか見えないですが、この違いは重要です。その理由とともに、論文管理の概要を解説していきます。


1.管理会計論とは

短答における管理会計論(以下、「管理」)は、解き終わるはずのない分量、熟語レベルの細かい引っかけなど、短答生を最も苦しめていると言っても過言ではないと思います。

しかし、やっとの思いで短答を突破した皆さんに、論文管理は再び壁として立ちはだかります。


問題形式は、大問が2つで、それぞれ中問2つから構成されます。つまり中問が4つ×各25点で合計100点満点。試験時間は2時間です。

第1問は原価計算、第2問が管理会計からの出題です。配点は概ね計算が6〜7割、残りが理論。比較的計算の配点が大きい科目となっています。

1問あたりの分量が短答と比べて大幅に増加し、問題の難易度としても"ガチ埋没"レベルの問題が出題されることもあります

冒頭で少し脅すような言い方をしましたが、重要なのは合格点。管理に関しては3〜4割程度が常となっています。

難易度のブレも激しいですが、会計士受験生の大部分は管理で安定した得点を叩き続けることはまずないため、合格点は低止まりします。また、過去問も参考にしにくい科目です。

そのため、ここ数年間で合格点が4割を上回った様子はありません。少し肩の力を抜いて”周りの受験生が問題が取れる問題”について、考えてみることにしましょう。


そもそも、なぜ論文管理は得点率が低くなるのか。それは以下の4つの要因によるものと思われます。

①問題の難易度の高さ
②時間配分の難しさ
③マーク式ではなく記述式になることによる負担
④試験時間の長さ

このうち、③で示す負担(精神面と肉体面)は慣れの側面が強く、④についても、人間の集中力の限界だとか、体力だとか、その辺りの話になるため、今回のnoteでは対策外とします。

要は慣れるしかないものたちは無視します。


よって今回は、以下の2つの阻害要因について、いかに対策を練るかを考えていきます。

問題の難易度の高さ
②時間配分の難しさ


ここで、少し余談を挟みます。

<管理と足切りについて>

論文式試験は1科目でも偏差値40を下回ると"足切り"となり、合格が認められなくなるため、このリスクに脅える論文生が多くなります。

前述の通り、管理は、財務と合わせて"会計学"という単位で1科目を構成します。そのため、管理の第1問、第2問を合わせた時に偏差値が40を下回っても"足切り"にはなりません。

つまり、どうしても苦手な人は管理で稼がずとも、財務でカバーすれば科目偏差値は保たれます。さすがに40は下回りたくないですけどね。


とにかく、管理一科目で足切りが発生しないという事実は、結構重要です。

例えば2023年の第2問では、平均点が7点とも言われ、0点も取りうる試験でした。論文は偏差値によって合否が決まりますが、得点が0の場合は特例として偏差値が「0」として計算されます。

第1問の偏差値が60、第2問が「0」となると、管理としての偏差値は30になってしまいます。足切りに脅える人もいましたが、少なくとも”管理”として足切りが行われることはありません。


もちろん、偏差値が0となることによるディスアドバンテージはあるにせよ、不要な心配を避けるという意味であえて触れました。

ではようやく、具体的な対策に移りましょう。


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