見出し画像

印刷ってオモシロイ⑬ 「DTP」ってなんなん?

「北大西洋条約機構!エヌエーティーオー!NATO!」と、受験生の暗記のお手伝いで日常的に子に言わされているトモコです。
なのでアルファベット3文字を略したのって好きじゃないんですけど…(トラウマ)
DTPの作業者も実はあんまりわかってないんじゃない?というのが「DTP」
ということで、「DTPってなんなん?」という話です。

まず、なんの略かっていうと、「デスク・トップ・パブリッシング」の略です。
え?「デスク」と「トップ」分けちゃうの?と思いますよね。(わたしは思いました)
そして略を聞いても何のことだかわからないと思う人が多いと思うので解説。

DTPとは、印刷物作成のためにパソコン上で文字や画像を編集、レイアウトしてデジタル化する作業をいいます。日本語では「卓上出版」を意味するのだとか。
昔はレイアウト専門や文字専門、写真専門など、色々な専門職の方が印刷前の状態にまで作っていたところを、一台のPCで一人で印刷前までできちゃうよってのがDTPです。
DTPの歴史は浅く、言葉が生まれたのが1985年で、日本で定着したのが1995年と言われています。(1987年にIllustrator、1990年にPhotoshop、1999年にInDesignが発表。)※印刷の歴史から見たら26年程なんて浅いということです。

「DTP」という言葉を聞くと=「DTPオペレーター」というイメージを持つ方も多いのですが、デザインはせず、指示通りに処理するのが「DTPオペレータ」。
それ+デザイン業務をするのが「DTPデザイナー」です。
どっちみち印刷する前の状態にまで持っていきます。

大手と言われる会社では、オペレーターやデザイナーで、分業がされていると思いますが、その垣根がない会社も多くあります。

そして、印刷系のデザイナーというと「グラフィックデザイナー」やら「エディトリアルデザイナー」やらおりまして、その差は何?と聞かれると、紙系デザイナーのなかでもコレ!といった得意なジャンルがあります!といったもので。
じゃあDTPデザイナーは何が得意かというと。
「印刷を想定したデータ作成に強い」デザイナーかと。(多分)

うちのような印刷会社だと特にですよ…!

でもざっくり全部言うと、紙系デザイナーは「グラフィックデザイナー」ひとくくりになるという記事もありました。難しいですね。実際働いているわたしでもこんなもんなので、余所から見たらもっと分からないと思います。

まあ、具体的なことを言うと、半角括弧と全角括弧が混在しているのを見つける人ですね。

(←こちら半角括弧)

(←こちら全角括弧)

※職業病です。


画像1

去年、新聞広告でこういうのがあったんです。
これ、離れてみるとよくわかるのですが、離れてはじめて見える広告なんです。
視力が悪い人でも新聞を広げて見ている人では恐らく見えない事でしょう。

画像2


こういう機能がついたの、とても好きです。

そんなことを思いながら・・・今日も修正原稿を待っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?