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スカイタワー西東京に手こずって、締切後にやっと構造が分かった話

少し前に、「スカイタワー西東京」を描く機会がありました。
もし、描く方いれば、どうぞ参考にしてください。
東京都は西東京市にある195mの電波塔です。完成当時は、旧田無市だったので、「田無タワー」という通称もあり「西東京タワー」という通称もあるようで、現地の方は何と呼んでいるのでしょう…。
私は、今回初めてこのタワーの存在を知りました。

さて、タワーを描くとき遠景であれば、『この形』というものがあって、詳しく描かなくともその『形』に収まるように描けばそのタワーのように見えます。また、「東京スカイツリー」の場合は『この形』という規定があって、『右上がりのらせん状にする』とか『○○を◆◆より大きくなるように』とか形状に関していくつかの決まり事があります。

今回は、スカイタワー西東京をわりと近い距離で描く構図でした。
タワーは、だいたい単純な見た目なんですけど適当に描くと意外にそれらしく見え無いものだな、と思っています。ある程度構造を掴まないと、「どちら様ですか?」という構造物になってしまいます。

スカイタワー西東京(田無タワー)

このタワーには、描き方の決まりはないようです。上方部分には特徴があるのですが、この中間地点は鉄棒だけ。特徴が無いというものは描きずらいです。
そして、この中間地点と同じ高さの視点の画像が欲しいのですけど、近景は高い塔ですから仰ぐ視線の画像しかありません。
でも、知っている人には分かるものだし、いくつかのアニメにはこのタワーが登場していて、田無タワー愛に溢れている方もいると思うと、いい加減なことはできません…。

そして、私にとっては結構タイトな締切なので、かなり焦りがありました。

まず、じーっと眺めると2つの長方形が直角に交わっているのが基本形なのだと分かります。

真上から見ると左の図

さらにちょっと眺めると、内側にも太い柱が4本あるようです。

真上から見ると左の図。

内側の柱は、長方形の長辺の1/2のところにあるようです。

が、内側の柱を2つ通って、右の写真の青線のように鉄棒がまっすぐつながらないのです。

どうしても、下の図のようになってしまいます。

さらに写真を見ていると、長方形の短辺の2頂点から互いに反対側へ3つ進んだところの柱とも、鉄棒がつながっていることが分かります。
そして、この交差しているところに内側の柱があります。

が…。それに、気づいたからと言って解決はしませんでした…。
たいがいは、落ちついて眺めていれば構造が分かるものですが、締切が迫ってきていて、落ち着いて考えられず、分かりそうで分からない。
もうすぐ、受験が近づいている頃と思いますが、この分かりそうで分からないのって、いや~なモノで…。ただ、焦る。そんな時は、思い込みを捨て、もう一度問題文をよく読むに限ります。

要は、下のような簡単な算数の問題なのです。
でも、焦ると分からないものです(苦笑)。

かつ、2つの長方形の頂点はすべて正円に接する、という条件です。

締切に合わせて偶然どうにかそれっぽく描けましたが、スッキリしないので考えているとやっと分かりました。

そもそも、最初に考え始めた時の長方形の形が悪かったのです。
Googleのマップで真上から見ると、このタワーは正円に8個の点が打ってあります。
8個の点は均等ではないのに、それを分かっていながら無視して、正円に接しているので5個の四角形が正方形に近い、という根拠の無い思い込みで長方形を描き始めたのが、そもそもの手こずった原因でした。
写真をよくよく見てみれば、スマートな長方形ではなく、寸胴な長方形が交差したのが基本形でした。
思い込みは、たいてい失敗の原因になります。

あ~あ。
疲れましたー!

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