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制作記録23/11/25:「川」で悩んで日は過ぎて

ギャラリーハウスMAYAさんのMAYA2で展示するためのイラストレーションです。
その中にある「川」を、自分のイメージに合った大きさや速さ、温度で流れているように見えるようにするためには、どうやって描いたらいいのかなあ・・・と、
悩んで考えて色々試した結果。
たどり着いたのが、こんな感じです。

足元を流れる川

友だちと何やら語り合っている。
普段はふざけ合っているけれど、この先の事、将来の事が気になる年頃でもあり冬がもうすぐ終わる時期。
悩んでいたって時間は流れ焦る気持ちもあるけれど、時には立ち止まって考える時間も必要で。
話すことはだいたい尽きたけど、離れがたく何となく、水切りをやり始めて競い合うような・・・、まあそんな設定で。
なので、水量が多かったりゴウゴウと流れる川のそばでは落ち着かないし危険だし、程よく変化するくらいの流れがある川を描きたかったのです。

さらさらと流れているでしょうか???

息子は大学受験の時も、そしてまた就活か進学か?という今も自分の将来がイメージできず、相変わらずテニスに明け暮れている。
なぜなら、ジュニアの頃に勝てなかった関東大会に出ていた子達に今になってようやく勝てるようになったから。
でもそれは、他の子達が見切りを付けてテニスに対するモチベーションが下がったからで、本人もそんなことは承知。
「今更勝ててもなんのタイトルもとれない。成長が遅いとかうざいし迷惑なんだけど」とさえ言う。でも、テニスが大好きなんだから仕方がない。
気持ちは分かる。怪我が多くて一番いい時期に一年間テニスができなかったこともあった。
人よりも時間がかかるタイプで何かにつけて遅い子だった。
一歳になった日、2秒立つのがやっと。
一歳半で立てるようになり、歩くなんてまだ考えられない。
2歳半でやっと「まめ」「あか」くらいの2語単語しか言えない、会話なんてあり得ない。
三歳の検診で保険医が積木の遊び方を見てなにげに「ヘンだなあ~」と言い、私は「これが、この子らしい遊び方。」と言い返すと後で保健所から「心配じゃないですか?相談にのりますよ?」と電話がかかってきた。(心配なんかしてないっつーの。)
さすがにもう、そんな発達の差は無いと思うし、あとは本人次第という年頃になったけど。
今また不満足のままテニスをやめてしまったら、ずーっとこの先この子は後悔するんだろうと思う。そして、4年生なんて大概引退するはずだけど、この子は最後の大会にエントリーする気でいるんじゃないかと思えてならない。もし院試とか就職の面接の日程と被ったら、どーしよ…。
「テニスの試合に出るにきまってんじゃん。この先もう二度と無いんだよ?」と言いそうで、その時、自分が何と言えばいいのか思いつかないことが心配だ。

というわけで。
なんというのか、このイラストレーションは、過去の同じ年頃に悩んだ自分を重ねつつ、今の私自身の目線でもあり、自画像のようなものです。




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