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がん対策基金に100万円寄付しました ーみんなに行動してもらいたいから

2020年3月に始まったがんの治療がひと段落した2020年8月、大阪府がん対策基金に100万円を寄付しました。

大阪府がん対策基金は、広く府民の皆様から寄附をいただき、それをもとに府民の方に検診に対する正しい知識を身につけていただき、がん検診の大切さを認識いただくため、がん対策基金を活用した普及啓発事業や企画提案公募によるがん対策貢献事業などを展開します。

がん対策基金による活動が一人でも多くの人に届いてほしい想いと、この記事を一人でも多くの人に読んでもらって行動してほしい想いを込めて、決してポンと出せる額ではないですがインパクトのある額にしたくて100万円を寄付することにしました。

がん発覚から治療が終わるまで

まずは少しだけ僕のがん発覚から治療までの経緯を紹介します。

2019年12月頃に鎖骨付近に直径1cmほどのしこりができて、そこから数ヶ月放置していたのですが、2020年2月に妻にその話をしたら病院に行ってこいと言われたので行くことにしました。最初は近所の耳鼻咽喉科に行って、大きな病気の可能性があるとのことですぐに市立病院を紹介してもらいました。市立病院では数週間検査をして、しこりはがんの転移だということがほぼ確定して大阪国際がんセンターを紹介してもらいました。

大阪国際がんセンターでの検査で、希少がんである「胚細胞腫瘍」と診断されて2020年3月に入院し、約半年間で抗がん剤治療と手術、そして手術で併発した副作用の治療を受けました。最初聞いていたのは3週間×3クールの抗がん剤治療だけでしたが、結果的に半年にも及ぶ治療となりとても長かったです。がんと診断された時点でそれなりの進行度でしたが、治療を経て無事寛解に至りました。

幸運を掴むためにみんなに行動してもらいたい

「しこりが見つかってすぐに病院に行ってたら治療はもっと楽だったのかな」「妻に話してなかったら手遅れになってたのかな」「もっと早くにがん検診を受けていたらどうなってたのかな」と今でも考えることがあります。がんが見つかったこと、スムーズに治療が進んだこと、寛解に至ったこと、本当に幸運だったと思っています。それでもあの時こうしていれば、とどうしても考えてしまいます。

がんの早期発見は、治療を楽にし、治療にかかる時間や費用を抑え、生存率を高めてくれます。逆に発見が遅いと、治療は大変で、時間も費用もかかって、長く生きられる確率が下がります。がんが見つかるかどうかは運次第ですが、行動して初めて幸運を掴むことができます。だからこそ一人でも多くの人に行動してもらいたい。それがこの記事に込めた想いです。

検診のチャンスがあれば受けてほしい

健康診断や人間ドックのオプション検査でがん検診を選択できることがあります。また、市町村区からがん検診の案内が届くこともあります。

残念ながら通常のがん検診ではすべてのがんが見つかるわけではないらしく、僕のケースでももし受けていたとしてもおそらく見つかっていなかっただろうと言われました。それでも大事なことは、見つかるがんもあるということです。検診で見つけることができたらそれはとても幸運ですが、検診を受けない限りその幸運は掴めません。

がん検診を受けるチャンスがあれば、ぜひ一度受けてみてください。

体に異変を感じたらすぐに病院に行ってほしい

鎖骨にしこりができた時、まさかこれががんの転移だとは思ってもみませんでした。市立病院で診断結果が出た時もまだ信じられませんでした。しこりは痛くも痒くもなかったし、妻に話してなかったらさらに何ヶ月も病院に行かずに放置していたかもしれません。

がんに限らず、病院に行っても症状によってはしばらく様子見になることもあると聞きます。僕は最初に行った病院ですぐに大きな病院を紹介してもらえました。病院に行っていなければ掴めなかった幸運です。たった一つの小さなしこりを診てもらったことで、僕はこれからも生き続けられることになりました。

さいごに

今まで一度も大きなケガや病気を経験したことのない僕にとって、半年間の闘病生活は長く辛いものでした。二度と経験したくないというのが正直な気持ちです。

病気になるかどうかは運次第で、病気にならないよう普段から努力していてもなる時はなります。でも、少しの行動で病気になった時の苦しみを和らげることはできます。この記事を読んで、一人でも多くの人が行動してくれると嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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