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11月後半のmy favorite SONG(S)

朝から風が強くて、ずっと家が揺れている。
私の住む家は結構古いのと両サイドには家があるが後ろには家がないので、山から吹き下ろしてきた風(Not藤井)がダイレクトに家に当たる。

両サイドは居酒屋。道路を渡ると小さな味の濃い町中華の店がある。

なんつー立地の家に住んでいるんだ、と思うがこの家はそんなに悪くない。駅までは歩いて10分。4人で住んでいるシェアハウスなので家賃も相場より相当安く済んでいる。
ただ、風だけはめちゃくちゃダイレクトに当たる。そして私は多分この家の住人の中でも最もダイレクトに風の当たる部屋に住んでいる。

この際スペルがどうとかはご愛嬌だ

しかも最悪なことに、この家を借りたときになぜか部屋の窓の網戸が4分の分の3はがれていたので、外から私の家を見ると情けない感じで網戸が頭を垂れてるみたいに見える。直そう直そうと思いながら入居して1年経ったので、もう直さないことを決めた。
そしてもうひとつ最悪なのが、私の部屋の近くの外壁では何かが半分取れかけているようで、風が強い日になるとその何かと壁がひっきりなしにぶつかる音がして、正直めちゃくちゃうるさい。不規則なリズムで壁に打ち付けられる何かの音をずっと聴いていられるのは、体調の良い日だけだ。朝から低気圧で気分が悪い日には、心の底からこの家に住んでいることを後悔する。
直せばいいだけだ、という意見は聞き入れない。

前置きが長くなったけれど、今日はとにかく風の強い日だった。の割には外に出たらポカポカ春の始まりみたいな陽気で、なんともいえない気持ちになった。昨日までずっと寒かったのに、季節は私たちを馬鹿にしているんだな、気まぐれだ。

そんな11月の終わり。11月は盛りだくさん。
前半は気仙沼にいたし、つい一昨日も友人の写真展に行くべく、気仙沼に行た。前働いていた気仙沼の居酒屋の店長は「ずっといる?」と笑いながら声をかけてくれた。ここ1年で間違いなく1番、気仙沼との心が近い1ヶ月だった。

そんな、11月後半のmy favorite SONG(S)。

(ちなみに11月前半はこちら。)


①Stardom/King Gnu

この曲、常田大希が主宰するmillennium paradeの楽曲’’ Fly with me’’の歌詞がそのまま登場する。何気なくステーションから流れるこの曲を聴いてまず初めにそのフレーズを聞いたときには度肝を抜かれた。これまでKing Gnuとmillennium paradeはあくまで目的の異なるグループで、同じメンバーが創る音楽といえども、そこに”常田らしさ”はあっても重なることのない領域だと(勝手に)思い込んでいた。だからこの曲で、常田がmillennium paradeの歌詞を意図的にそのまま引用していることに、King Gnuというグループの(ここでは主に常田大希という人間の)きっと大事なポイントになる楽曲なのだろうなと推測した。
驚いたのは、11月23日(水)勤労感謝の日。日本中が興奮したFIFAワールドカップ、ドイツVS日本の試合でこの曲が流れてきたときだ。
「あ、これ、ワールドカップの応援歌なんだ。」
日本が世界という大舞台に立つ際に国民が耳にするであろうこの曲で、これまでのKing Gnuでは起こり得なかった楽曲に挑戦しているのは、計らずとも日本代表が世界に挑むように常田大希も未知の領域へ挑み続けることの意思の現れのように感じて、ずっと興奮しながらこの曲を聴いている。


②Gesu Sped Up /ゲスの極み乙女。

実は高校生の頃から川谷絵音の大ファンである。初めて川谷絵音の作る楽曲を聞いてしばらくは登下校中以外でもその音楽を聴きたくて、ずっとウズウズしていたことを今でも鮮明に覚えている。あれから8年はたった。もはや”古参”と名乗るにも申し分のないほど川谷の主宰するバンドのライブは全て見に行ったし、ラジオの公開収録だって行った。その度にいつも彼の作る音楽の想像のできなさに、心を撃ち抜かれてきたのだが、このアルバムもまさにそう。
『Sped Up』とは、そのまま。既存の楽曲をそのままスピードアップをしているのだ。なので自ずと音程も高くなっている。最初は若干違和感のあるように感じるが、聴き続けると紛れもなく川谷絵音の声なのだ。
このSped Upというのは一種の音楽手法で、海外ではすでに話題になっている。が日本でこの手法を取り入れて楽曲制作を行ったのは、ゲスの極み乙女。が最初だと言われている。(公式に曲を出していないだけで他にも先駆けはあるかもしれない)
このSped Upアルバムの凄いところは、普段からアップテンポでかなり複雑なリズムや音程を繰り広げるゲスの極み乙女。の楽曲が全く乱れないというところだ。いかに精巧に緻密に音楽制作をされているのか、ということが窺える。それどころか、「もはやはじめからこのテンポだったのではないのか?」と一瞬疑ってしまうほどだ。個人的には休日課長のベースラインの気持ちよさが一層増しているのが聴きどころ。やはりこの男、川谷絵音は天才なのだ。

(皮肉だが、倍速が好きな忙しい人にももってこいだ。)

③だいしきゅーだいしゅき /femme fatale

TikTokで一時期話題になっていたので、このサビのフレーズに聞き覚えのある人は多いのではないかと思う。femme fataleは戦慄かなのと頓知気さきなの実の姉妹によるアイドルユニットなのだが、このふたり、めちゃくちゃ可愛い。しかも可愛さのベクトルが全然違うのでどっちが推し、とかではなく2人でアイドル活動をやっていくぞ、という姿勢にどちらも推さずにはいられないのだ。基本的にはお姉ちゃんの戦慄かなのがグイグイ上に引っ張っていっているスタイルだが、実の姉ということもあり、頓知気さきなの一番可愛いポイントをちゃんと理解している感じが、たまらない。2人のYouTubeのやりとりはまじで可愛いので絶対に見たほうがいい。メイク動画でお互いを褒め合っている回が最高。
話が逸れたがこの楽曲、圧倒的にセンスがいい。個人的に好きなのは冒頭と間奏の部分。タイトルから名前負けしそう…と思って最初は聞いていなかったけれど、楽曲の完成度があまりに高すぎて、初めて聞いたときには普通にドン引きした。femme fataleが戦慄かなののセルフプロデュースということもあるので、多分戦慄ちゃんはめちゃくちゃセンスがいい。どうやったら自分たちが一番可愛く見えるのかをよくわかっているので本当にすごい。女の子なら一度は感じたことのある、夢見るプリンセスの気持ちや好きな男の子を振り向かせたい気持ち。そういうのを全然恥ずかしくなく、たまに毒づきながらポップに歌詞に載せている。そこも聴きどころ。でも聴くならぜひ、演奏隊に耳を傾けて欲しい。
坂道グループをはじめとして”アイドルは正統派”がマジョリティになりつつあるアイドル界で、フリフリした衣装にド派手な色使い。ここまで綺麗にぶりっこで全女子を味方につけられるアイドルはそうそういない。最重要注目アイドル間違いなし。



11月後半は割とポップな楽曲に心を惹かれているなあというラインナップ。
街のあちこちではマライアキャリーの例の曲を聞く機会が増えているけど、12月は一体どんな曲に心を踊らされるのだろう。
おすすめの曲あったらぜひ、教えてください。

追伸
私はback numberが好きなのですが、こういう風の強い日には『風の強い日』という楽曲をいつも聴きます。風が強いっていうのは、雪が降っていたと同じくらい、ある1日を思い出すのには重要な描写だけど、今日に限っては暴風警報が出るほどの強風だったので、さすがのback numberでも感情移入させることができなかったね。
ちなみにこの曲、初回限定版のもう廃盤になったアルバムで依与吏さんが弾き語りをしている映像が数年前までは出回っていたんだけど、その弾き語りがまじでサイコーなのだ。


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