「切り取り線」

夕暮れ時信号が 光に溶けてしまった
私が立ち止まったら クラクションを鳴らされた
行き場のない焦燥を 虚無感で埋め合わせたら
何にもない明日さえ 迎えるのが恐くなった

社会と繋がりを持つほど
幸福度が上がってくらしい
けど誰かと繋がったところで
迷惑かけて終わりそうだ

嫌われないように我慢して 話を合わせて頷いて
疎遠になっても平気だと 嘯いたのに苦しくて

この感情が依存だと 私じゃない人に決められて 今日と明日の切り取り線 窓の向こうに浮かんでた

子供の頃に冗談で 馬鹿にされた笑い方
砂場に伸びた影達と 私の影は離れてた
シーソーは片方だけの 重さに傾いたまま
誰もいない公園で ポツンと泣いていた

何回も思い出すのが
病気の原因になるらしい
わかっているのに消えなくて
おかしくなってしまいそうだ

少しの事で傷ついて 治せないままで笑ってて
生きてくことと哀しみは 二つで一つと嘘ついて

この感傷も病気だと 私じゃない人に決められて
世界と私の切り取り線 手を伸ばしたら触れそうだ

生きてくことは一生で 死ぬことなんか一瞬で
その意味を探す意味などない じゃあどうすればいいのかな

この感情が依存だと 私じゃない人に決められて
今日と明日の切り取り線 窓の向こうに浮かんでた


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