BOX OFFICE全米映画興行収入ランキング2/23-25編
おまっとさんでした!
毎週月曜恒例のBOX OFFICE全米映画興行収入ランキング!
2月23日~25日のトップ10はこちら!
1)Black Panther
$108.0M($400.0M)2週目
2)Game Night
$16.6M($16.6M)1週目
3)Peter Rabbit
$12.5M($71.3M)3週目
4)Annihilation
$11.0M($11.0M)1週目
5)Fifty Shades Freed
$6.9M($89.6M)3週目
6)Jumanji: Welcome to the Jungle
$5.7M($387.3M)10週目
7)The 15:17 to Paris
$3.6M($32.3M)3週目
8)The Greatest Showman
$3.4M($160.8M)10週目
9)Every Day
$3.1M($3.1M)1週目
10)Early Man
$1.7M($6.8M)2週目
すげえな『ブラックパンサー』!
公開10日間で4億ドル突破か。
『スターウォーズ/最後のジェダイ』を超える大ヒットだよ。
おかえもんって、この手の映画をいつもスルーするよね?
他の映画ブログでは盛り上がってるのに。
「映画」というより「お祭り」だからね。
他でも散々紹介されてるから、僕があえて語る必要もない。
日の当たらん作品にスポットライトを当てることが、このシリーズの意義っちゅうことやな。
そんな崇高な理念があったのか!
ただのヘソ曲がりだと思ってたよ!
2位は『ゲーム・ナイト』だ!
ただの遊びだと思ってたゲームが、実はリアルでヤバいゲームだったって話だね。
せやな。
昔の『ジュマンジ』みたいや。
「イースター」シーズンにぴったりのストーリーになってるんだよ。
ベースは「イエスの復活」の物語だから。
イースターといえば、3位の『ピーターラビット』だい!
日本では残念ながらGWの公開だね。
去年の秋のハロウィン向け映画『IT』もせやったけど、シーズンに合わせて公開したら話題にもなるしヒットするんとちゃうか?
なんで日本だけいつもシーズンが終わってからなんや?
他の国では、アメリカとほぼ同時期に公開されるっちゅうのに。
いろんな事情があるんじゃない?
映画産業の最末端にいる僕にはわかんないな。
4位は『アナイアレイション -全滅領域-』だい!
なんかタルコフスキーっぽい雰囲気やな。
『ストーカー』と『惑星ソラリス』を足して二で割った感じや。
ホドロフスキーも入ってる感じがするな。
そしてこれは「いわくつき」の映画なんだよ。
「いわくつき」を説明する時のおかえもんは、いつも嬉しそうだよね。
去年この映画の完成試写があって、プロデューサーは「作り直し」を指示したんだ。
ハァ!?完成した後に?
配給会社のパラマウントもそれを支持した。
でも監督は拒否したんだ。自分で脚本も書いた思い入れの強い作品だったからね。
そりゃ普通は拒否するだろ…
完成した後に「作り直し」だなんて…
「配給会社&プロデューサー」と「監督」の意見対立は平行線をたどり、ついにパラマウントは米国と中国以外の配給権をNetflixに売却してしまった。
ええ~~!?
だから日本でもNetflixでの配信ということになりそうだ。
映像が神秘的で、ぜひとも劇場で観たいタイプの作品だけどね。
だけどずいぶんと頑固な監督さんだね…
いったいどんな人なの?
アレックス・ガーランドだよ。
Alex Garland
誰?
この写真も、なんか孤高の人っぽい感じだけど…
『エクス・マキナ』の監督やんけ!
どうりで…
ああ!ソノヤ・ミズキおねいさんが出てた映画だ!
「ネイサン」と「おねいさん」の駄洒落か?
アレックス・ガーランドは、『Never let me go(わたしを離さないで)』の脚本・製作総指揮を務めた人物でもある。
カズオ・イシグロ!
僕はアレックス・ガーランドの作品を観たことないんだけど、なんだか観たくなっちゃったね。こういう頑固者が大好きだから。
だけど観ちゃうと今書いてる解説シリーズがまた中断することになっちゃいそうな予感がするから、あえて見ないようにしてるんだ。
絶対に僕のツボっぽい感じがするからね。
これ以上中断シリーズを増やさないで…
クリストファー・ノーラン&宮崎駿、ロミー・シュナイダー&アラン・ドロン、ルネ・クレマン…
『日の名残り』も中断しとるようなもんや…
最近は全然違う本の話になっとる…
さて、5位は『フィフティ・シェイズ・フリード』で、6位は『ジュマンジ2』だ!
『ジュマンジ2』は、どうなった?
『スパイダーマン』の記録を破ったの?
まだだね。だけど、あと1800万ドルほどだ。
① Spider-Man(4億370万ドル)
② Jumanji2(3億8730万ドル)
もう2週トップ10に入ったら、ギリギリ届くかな?
ここまで来たら、ソニー映画の歴代1位になってほしいな。
キャラもの映画ばっかりだもんね、最近の大ヒット作は。
9位には初登場の『Every Day』が入ったぞ。
ベストセラー小説の映画化作品だ。
心が毎日「別人」になる少女の物語なの?
そうだよ。
様々な人種・宗教・性志向の人物がひとりの少女の中に日ごとに現れる。
それぞれの人格で、人と出会い、戸惑い、恋をする。
いかにもな音楽でジュベナイル・ラブ・ロマンスっぽい雰囲気の映画だけど、とっても深いテーマを扱っているんだ。
性志向が入れ替わるのは日本でもよくあるパターンやけど、人種・宗教が入れ替わるっちゅうのは日本じゃなかなか扱われんテーマやな。
アメリカならでは、だね。
欧米の映画を日本語にする時も「宗教・宗派の違いによる相互不理解ネタ」は、たいてい翻訳されずにスルーされる。
人種ネタはビジュアル的にもわかりやすいんで翻訳されるんだけど、信仰ネタは日本語にするのが難しいんだ。
だからコメディ映画ってなかなか日本で劇場公開されないんだよね。その手のジョークが結構使われてるから。
文化の土台が違うと、言語を変換するのが難しいんだな…
同じ英語圏でも難しいくらいだからね。
前回ピックアップした『ア—リー・マン』なんて、その典型かもしれない。
あれだけ豪華キャストなのに、アメリカではイマイチだったね。
アメリカ人にはサッカーネタが通じんかったわけや。
フットボールっちゅうたら、アメフトのことやさかいな。
今年の6月にロシアでW杯が行われることを、アメリカ人は知らんのとちゃうか?
たぶん知ってる人は1割もいないだろうね。
アメリカは出場もしないし。
そうだった…
アメリカは北中米予選で、まさかの5位だったんだ…
平昌オリンピックも終わったことだし、日本もいよいよW杯モードになるね。
侍ジャパンの健闘を祈ろう。
それ野球やろ。
ということで、僕は溜まった仕事を片付けるぞ!
また来週!
『Annihilation』
監督・脚本:アレックス・ガーランド
原作:ジェフ・ヴァンダミア『全滅領域』
製作:アロン・ライヒ、アンドリュー・マクドナルド
製作総指揮:イーライ・ブッシュ、スコット・ルーディン、デヴィッド・エリソン、ダナ・ゴールドバーグ、ジョー・バーン、ドン・グレンジャー
出演者:ナタリー・ポートマン、ジェニファー・ジェイソン・リー、ジーナ・ロドリゲス、テッサ・トンプソンほか
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?