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幸せになる秘訣とは!今しなければいけないことを、好きになろう♡

幸せになるためには、好きなことをするのではなく、しなければならないことを好きになることだ!

ピーターパンの作者である、イギリスの劇作家ジェームスマシューパリーのこの言葉。テレビ番組でこの言葉を知った瞬間、私は大好きになりました。

幸せになる秘訣は何だろう!これって永遠のテーマ。

私の場合、人生のほぼ大半を仕事のために費やしています。丸一日オフなんて日は、年に何日あるか‥だから、私にとっては、幸せ=仕事! ずーっとそう思っていました。
となると、自分がやりたかった仕事につければ幸せ、つけなかった時はそれは不幸せを意味する‥そういうことになっちゃうわけです。

でも果たして本当にそうなのか・・・自問自答を繰り返しながら生きていた私は、しなくてはいけないことを好きになることが、幸せになる秘訣であると、やっと確信できたのです。

「飲食店の女将業」やりたくてやってるわけじゃない!?

そもそも何で私が飲食業の女将になったのか。それは、かっこいい理由なんて全くなく、それ以外に生きて行く術を知らなかったから。

前職の外資系企業のOLを退職しての飲食店開業は、勇気のいる決断でした。国際人事本部で外国人社員や外国からの駐在家庭の受け入れやフォローアップが主な業務だった私。高学歴なんて持ち合わせてないから、そのポジションを得るために、それはそれは勉強しました。同僚がお習いごとや合コンでアフター5を楽しんでいる中、仕事が終わると駅前の英会話スクールへ直行。内資の某電機メーカー国際本部に勤務時代に、会社で参加させてもらった研修で、パソコンスキルを身につけました。

やっと責任のある業務を任され始めた28歳。これからって時に、会社勤めをやめ飲食店の女将なるなんて。納得なんて一つもしていなかった...。家庭の事情で、選択の余地もなく仕方なくなった受けた飲食業の女将業。飲食の経験も料理の経験も店舗経営のノウハウも全くない素人。莫大な借金を背負っての開業。
やりたくない仕事を嫌だ嫌だ・・・と、そればかり思いながらやり続けなければならない日々。

毎日毎日逃げたい逃げたい!とそればかり思って日々を過ごしていたように思います。
今だから言えることですが、実は一度逃げ出そうと思ったことがありました。ある日のこと。車に荷物を積見込んで、娘と猫をリアシートに乗せて走りました。逃げてしまおうと思ったんですね。ところが、県境の多摩川までたどり着いたとき、なぜかウインカーを左に。そうなんです。県を超えられなかった。そのまま日吉に戻りました。放り出せなかったんですね。きっと。

嫌なことが習慣に。習慣から得意なことに。得意なことから好きなことに♡

ところが、不思議なことに、嫌で嫌でしかたなかった女将業が、ある時を境に、自分にとってしなければいけないことだったのだ、と感じ始めたのです。それは2006年のこと。どうしても店の経営を続けられない状況になり、半年間だけお休みをいただきました。このままフェイドアウトしてもいいかな‥なんて思いながらの休業期間。のはずが、どうしたことか。その間、自分が自分でないような気がして心に穴が開いたようで落ち着かないのです。

そして、街中で出会う常連のお客様や地域の方々には、こう言われたのです。

なくなると困る場所だったのに。続けて欲しかったのに。再開して欲しいのに。

結局、地域の方々に求められていたことに気づいた私は、飲食店を再開。そしてまた、あのひたすら料理を作ってお客様のお席にお届けする毎日が始まりました。嫌だった女将としての仕事が、毎日の習慣になり、その習慣を続けていくとある気づきがあったのです。だんだん、調理をするのが得意になっていくではありませんか。そして得意になっていくと、好きになってくるもんなんですね、だんだんと。

しなければならないことを好きになると、学びたくなる。学ぶともっと楽しくなる!

飲食店の女将業を、自分の使命だと思えた頃から、栄養や食生活に関する学問にも興味が湧いてきました。時間栄養学を学びながら栄養大学で食生活指導士を取得したり、食生活アドバイザーの試験を受けたり、栄養睡眠改善のトレーナー資格を取得したりと、栄養と食生活について学び始めたのです。

また、レシピ研鑽も楽しくなってきました。少しでもお店にお越しくださるお客様へのメニューに役立てたいと、総合病院で開催している料理教室に参加したり、大手グルメサイトぐるなびさんのシェフごはんというサイトで、レシピ公開をしたり、食環境の大切さについて講座でお話しさせていただいたりと、だんだんと食ビジネスに携わる楽しさを感じ始めていったのです。

めざせ!幸福度1万倍!!

開業して27年。開業当初のあの頃は、職業を聞かれることが、とっても嫌でした。

仕事、何してる方ですか?

そう聞かれると、適当にはぐらかしたり、自営業とだけ答えたりしていました。言いたくなかったんですね、飲食店の女将をしていると・・・

この仕事を好きになってる今では、胸を張って堂々と言えるようになりました。

飲食業を営んでいます。開業して27年の飲食店の女将です。

と、。胸を貼って堂々と言えるようになりました。そしてそれは、いつからだろうと考えてみました。

求められていることやしなければいけないことを、嫌だ嫌だと言いながらも一生懸命続けていると、その毎日が習慣になり、習慣になるとやらないでいられなくなる。習慣として毎日毎日続けていくと、少しづつ上手になっていって、周りのかたが少しだけど評価してくださるようになるんです。そうすると、もっともっと上を目指したいと思うようになり、専門的に学びたくなる。知識も備わってくる頃、気がつくと周りにはたくさんの応援人が。この頃から自分のやりたかったことをやれる環境が少しづつ整ってくるんです・・・

そして、嫌だった仕事がだんだん好きな仕事に変わってくるんです。

今、私がここでお伝えしたいことは、与えられた嫌な仕事、やりたくない仕事、好きでない仕事も、続けていると好きになっているってことです。

だから、もし今、自分の好きな仕事につけていない方がいらっしゃったら、大丈夫!!

時が過ぎたある日、あ、、、この仕事、はじめは大嫌いでやりたくなかった仕事だったけど、30年近く続けてたら・・・なーんだ、大好きじゃん!!

って、言ってる自分がいるかもしれないですよ。体や心を壊してまで続けるのはお勧めしませんが、今の仕事が時を重ねるごとに好きになっていくかもしれませんよ。私のように・・・。

奈海


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