狼だぬき

小説のように生きています。狼のフリをした、タヌキ。小粋な散文や雑文、たまには掌編。日中は起業家。夜はしがない物書き。多拠点生活。可愛げと葛藤。

告白

告白しよう。狼だぬきはこれまでの人生において、重大な勘違いをしていた。その勘違いによって、彼は自らを生きづらくさせたし、世界をつまらないものにさせた。  その勘...

粋である、自由

完全な日没が、ジャズを自室のスピーカーから掛けさせた。スタン・ゲッツが演奏する「アーリー・オータム」が流れ、秋深まる10月に文字通り「音色」を添える。哀愁と美、...

人生のスコープ

光の点が連なり蛇のようにうねる梅田を、中津のタワーマンションから見下している。41階ともなると、地上では想像さえできない程の強風が頬を横殴りする。スマホに通知が来...

魂の下書きばかりが積もり

「文章」を書きはじめてから3ヶ月ほど経った。村上春樹が「結局のところ、文章を書くことは自己療養の手段ではなく、自己療養へのささやかな試みにしかすぎない」とそのは...

真実への探究心さえ、ぼくに機能不全を促す

「ほんとうのことを知りたい」と、いつしか思うようになっていた。その願いというか祈りはほとんど偏執狂みたいに10代半ばからのぼくの思考と行動の多くを支配する鉱脈とな...

欠落、こうして【掌編】

久しぶりに彼女ができた。2年ほど身を粉にするほど仕事に一意専心だったぼくにとっては、実際の時間以上に久しく感じる。それほど、ぼくは熱中し没頭していたし、少しずつ...