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なんのために時間やお金をかけたいだろう

メイクはただの魔法じゃない
上達するには
時間も お金も
根気もいる

出典)
メイクはただの魔法じゃないの ビギナーズp.23より
著者 六多いくみ
発行 株式会社講談社 2019年3月

 忙しくて、でも気分転換になにか読みたくて。
 実用書や小説は無理、漫画もストーリーを追える自信がない、かといって雑誌というわけでは・・・
 と、勝手なことを思いながら書店をウロウロしていたときに、『エッセイ漫画』(呼び方は色々とあるようです)というコーナーを見つけました。
 いままであまり意識をしたことはなかったのですが、その時の自分にちょうどいい波長のようなものを感じました。

 なんとなくタイトルに惹かれて、そのコーナーの中から手に取った1冊が、『メイクはただの魔法じゃないの ビギナーズ』です。
 元化粧品売り場の美容部員で、現少女漫画家の六多いくみさんの作品です。
 漫画の内容は、お化粧ビギナーの女性からの相談に『六花なるみ』という主人公が答えたり、アドバイスをしたりしていくものです。

 タイトルの『メイクはただの魔法じゃないの』という文言を見たときに、「あ、なにか特別な魔法(テクニック)があるんだなぁ」と思い、手に取ったのですが、本文中にある冒頭の引用部分を読んで、解釈ががらっと変わりました。
 「『メイク』を、キレイになるための『ただの魔法』のようなものとして扱うではなく、個々人がちゃんと時間とお金をかけて身につけた『技術』や『努力の積み重ねの証』として扱っているんだ」と。

 この世に『魔法使い』というのはほとんど存在しなくて、私達に魔法のような技やエンターテイメントを見せてくれる方々も、見えないところで時間やお金をかけて努力を積み重ねている。
 なんだか上手くいっていたり、自分の好きなことを楽しそうにやっている方々も、おそらく同じようにしている。
 それらを『魔法』の一言で片付けるのではなく、時間とお金をかけて身につけた『技術』や『努力の積み重ねの証』と見ることによって、なにか学べることやもっと見えてくるものがあるかもしれない。
 そんなことをタイトルや抜粋部分から感じました。

 なんのために時間やお金をかけたいだろう
 周りの人を優先してしまい、自分のために時間やお金を使うことをついつい後回しにしてしまう方。
 そんなあなたに寄り添える人でありたいです。

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