暮らしの匂いが残るカード
実家じまいを敢行中だ。正確には母方の実家、私たちきょうだいから見ると祖父母の家を畳んでいる。遺された一軒家は築55年、祖父の代から蓄積されたあらゆるものを掘り起こして、選別して、ほとんどとお別れした。
物持ちが良かったので、昭和50年代の家の修理代領収証とかキャンペーンのチラシとか、そんなものまで丁寧に取ってある。電電公社の通知も残っていて、暗記していたあの電話番号は昭和43年に開通して当時どれくらい割引してもらったのかも分かった。
ただし、最初は1つ1つに手を止めながら