Intravascular ultrasound-guided versus angiography-guided percutaneous coronary intervention in acute coronary syndromes (IVUS-ACS): a two-stage, multicentre, randomised trial

背景
血管内超音波ガイド下の経皮的冠動脈インターベンション(PCI)は、血管造影ガイド下PCIと比較して優れた臨床的転帰をもたらすことが示されている
しかし、急性冠症候群患者における血管内超音波ガイダンスの利点に関するデータが不十分

目的
現行の薬剤溶出性ステントを用いたPCIにおいて、血管内超音波ガイダンスが血管造影ガイダンスと比較して急性冠症候群患者の転帰を改善するかを調査する

方法
58施設で、急性冠症候群の18歳以上の患者を血管内超音波ガイド下PCI群または血管造影ガイド下PCI群にランダム化
主要評価項目は、ランダム化後1年での心臓死、標的血管心筋梗塞、臨床的に駆動された標的血管再血行再建術のいずれかの合成事象

結果
3505人の急性冠症候群患者が登録され、血管内超音波群1753人、血管造影群1752人にランダム化された
1年後の主要評価項目の発生率は、血管内超音波群4.0%、血管造影群7.3%(ハザード比0.55)と血管内超音波群で有意に低かった
死亡率やステント血栓症には群間差はなかった

解釈
急性冠症候群患者において、現行の薬剤溶出性ステントの留置では血管内超音波ガイダンスが心臓死、標的血管心筋梗塞、臨床的に駆動された再血行再建術の合成事象のリスクを1年で低下させた

薬剤溶出性ステントを用いたPCIの場合,IVUSの方がいいようですが,私は心臓カテーテルに関わることが少ないので,体感的な部分がわかりませんでした。
しかし,この結果を用いながら患者の観察を進めることで,また違った見え方があるかも知れない,と感じます。

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