この世界は良くなっている?悪くなっている?
まとめ:
①お金や投資を考える上で、「思い込み」をできるだけ日常から排除することが大事
②NewPicksのコメント欄や新聞の社説・オピニオンを読むことをおすすめ
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「万事を考慮して、あなたはこの世界は良くなっていると思いますか?悪くなっていると思いますか?それとも特に変化はないと思いますか?」
(All things considered, do you think the world is getting better or worse, or neither getting better or worse?)
こんな質問を2015年に電子出版会社であるour world in dataが18,235人の成人を対象に行っています。
あなたはどう思いますか?
是非、すこし考えてみてください。
あれこれをぜーんぶ考慮して、この世界は良くなっているのか・・・?悪くなっているのか・・・?
・・・
・・
朗報です。結論からいうと、世界は確実に良い方向に向かっています。
客観的にデータをみると政治、貧困、教育、子供の死亡率などあらゆる方面で我々は平和な方向に向かっていることが分かります。
https://ourworldindata.org/a-history-of-global-living-conditions-in-5-charts
ただ、世界は悪くなっていると思った皆さん、安心してください。スイス、アメリカ、ドイツで「良くなっている」と回答した割合ですが、それぞれ何とたったの10%、6%、4%だったんです。
https://ourworldindata.org/uploads/2016/12/Optimistic-about-the-future-2.png
何故こういう結果になったのか?
簡単にいうと主観です。
つまり、思い込みですね。
まず、人間は不安に対して敏感な生き物なので、悲観的な情報についつい目がいってしまう傾向があります。
マスコミが楽観的なニュースよりも、悲観的なニュースをより流すのも、視聴率が取れるからですね。
例えば、「今日も多くの貧困に住む子供たちが学校に通えることができました」などの報道はあまりないですが、その一方で、「世界中で経済格差が拡大」やら、「近い将来、ロボットに世界の労働が奪われる」などのトピックは、よく特集番組にされます。結果的に、人はいつしか「世界は悪い方向に向かっている」と思い込み始めるわけです。
この「思い込み」というのは実はとても厄介で、我々の生活の中で日常的に起きています。
お金や投資を考える上で、この思い込みという厄介者を出来るだけ日常から排除することが非常に重要です。
「じゃあ、どうすればいいの?!」
手始めに、まずは、ニュース記事を読む時に、記事だけを読むのではなくコメント欄も読むクセをつけることをおすすめします。
例えば、日本のニュース媒体ですと、僕はNewPicksをよく読みますが、ニュース記事に対して読者がコメントを書くことができるんです。
そのコメント欄を読むと、「へぇ~、この記事に対して、この人はこういう風に考えているんだぁ」と、いろんな角度から記事を眺めることができます。
あとは、新聞の社説・オピニオン欄を読むこともおすすめです。
ようは、「こういう考え方もできるのか」、「ああいう考え方もできるのか」と、色んな角度から考えるクセをつけることですね。
そして、できるだけ「思い込み」という厄介者を排除しながら、お金や投資のことを考えることが大事です。
そもそも、世界が悪い方向に向かっているのであれば、株式投資は誰もしていないはずです。
何故なら、常識的に考えて、世界が悪い方向に向かっていたら:
世界が悪い方向に進んでいる
↓
企業の業績は悪化
↓
株価が下がる
という負のループにハマるはずです。
・・にしても、一般的に楽観主義と言われているアメリカ人が6%だとしたら、「世界は良くなっている」と回答する日本人は何割ぐらいになんでしょうね?
ではでは
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