年金2,000万円問題 > 輸出管理措置の見直し @世論調査 by NHK

NHKの7時のニュースで参議院選挙に関する世論調査の結果を発表していて興味深かった。例の「輸出管理措置の見直し」について支持する人は45%いるものの、自民党の支持率も3%程落ちていたし、野党が議席を増やした方が良い、との回答の方が多かったことから、一部ネット界隈で囃しているようだが、実際は韓国との外交問題は自民党の追い風にはなっていない。「社会福祉政策」が政策優先順位の1位だったことを合わせて考えると、やはり「年金2,000万円問題」が今回の選挙の主要テーマになりそうだ。最近NISAやiDecoの申し込みも急増しているようだから、やはり関心は高い。

損切丸のメインシナリオは「安定政権の継続による緩やかな経済成長」であるので、選挙に関してはシナリオ通りなのだが、いざポジション取りを考えると、日本株買いは韓国との問題で一旦フラットにせざるを得ない状況だ(前稿をご参照)。そうすると今後のマーケットの状況を注視して、もう一度ポジションを作り直すことになる。

昨日アジア市場は大荒れだったので少しヒヤリとしたが、その後の欧米市場での反応は至って落ち着いたものだった ↓ 。少しほっとしている。

ドイツ株価指数       12,543.51 −25.02 (-0.20%)

英FTSE100種総合株価指数   7,549.27 −3.87 (-0.051%)

NYダウ平均株価       26,806.14 −115.98 (-0.43%)

マイクロン・tec.   40.41 +0.99 (+2.51%)  > NASDAQ  −63.41 (-0.78%) 

ドル/ウォン       1,179.98  ← 昨日アジア前場 1,175.94  

やはりこの問題は日韓を中心としたアジアの問題と冷静に捉えられているようだ。グローバルなサプライチェーンの話にしてにも世界中に半導体企業があるわけで、代替生産により影響は軽微と考えられている。昨日のマイクロン(NASDAQ)の株価の逆行高がそれを示している。(見立て通りですね)韓国政府が「世界中が憂慮している」と大袈裟に騒いでいるようだが、世界的な大混乱にはなりそうもない。

さて、そうすると問題はアジア、特に日韓と、加えて言えば中国に焦点が戻ってくるわけだが、今後のイベントスケジュールを確認してみよう。

7月18日 徴用工訴訟に関する仲裁委員会の第三国指定の期限日

7月21日 日本 参議院選挙投開票

8月1日    経済産業省 ホワイト国指定解除に関するパブリックコメント締切

韓国政府が何かと協議を要請してきている現在の政治状況を踏まえると、18日の期限切れを受けて日本政府が国際司法裁判所(ICJ)に訴え出るのでは、と個人的には思っている。ここで市場の反応が一つでるだろう。21日の参院選は余程の事がない限り無難な結果に終わるであろうから、ここは無風。やはり8月になってホワイト国指定解除の後、どのような動きになるかが次の最大の焦点なので、少なくとも7月一杯は様子見が無難かと思う。

筆者は東北生まれでスキーを少しするが、斜面が急で怖いからと言って横を向いたり腰を引いたりすればかえって転倒する危険が増してしまう。うまく滑るためにはキチンと前を向いて体重をしっかりかける必要があるのだが、投資やトレードもこれと同じ。こういう荒れている時こそ目を背けず市場に向き合うことが大切になる。神経も使って疲れるし、時として損が出ることもあるが、例え10失ってもきちんと客観的に市場と向き合えっていければ必ず30,40取り返せる。市場は常に動いているのだから、後で振り返ってみればいくらでも収益機会があった事に気がつく(筆者の実体験)。

相場に失敗はつきもの。損したからといって嘆いたり怒ったりするのではなく、常に次を見て諦めずに続けていく事が大切。年金で不足する2,000万円も稼がなければいけませんしね(笑)。ただくれぐれも有り金を全部つぎ込むような無茶はしませんように。皆さんのご健闘を願っています。by 損切丸。


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