B2の授業振り返り

皆さんこんにちは😃🤚
一年が過ぎるのも早く、気づけば大学生活の半分が終わってしまいました。(震え)
転院してから一年経ったと考えると感慨深いですね。

さて今回はB2の授業を振り返っていこうと思います。系所属先に悩む方や、電気電子系に進もうと考えている方、電子電子系に進んで授業を受ける方の参考になれば幸いです。
(あくまで専門科目に絞って振り返っていこうと思うので、その辺りはご了承ください。)


1Qの授業について

量子力学

基本的な量子力学の基礎を学びます。井戸型ポテンシャルとかハミルトニアンなど1年の量子化学で習った内容も出てくるので、馴染みやすいのではないかと思います。前半は簡単なのですが、後半からかなり内容が難しくなってくるのと、教科書が廃版になっており謎のアプリを介した電子版でしか購入できないのが苦しかったです。(しかもそのアプリ内で教科書に書き込みができない上に、PDFへの変換やファイルへの保存ができないので全くもって鬱陶しいです)
ちなみにこの授業を取っていないと、2Qの半導体物性の授業や3Qの電子デバイス第一の授業が取れなくなるのでなるべく取るようにしましょう。

電磁気学第一

基本的には1年の電磁気と変わらないのですが、こちらは最初からベクトルの計算をゴリゴリしていきます。一部後半で線形代数を使った考え方が登場しますが、B1後期で線形代数を取っていなかった私でも問題なかったので心配することはないです。電磁気が苦手な人はここでなんとか逃げ切ることができても電磁気学第二・院試B日程と地獄が待っているので、春休みのうちから電磁気の復習だけでもしておくことを強くオススメします。

解析学(電気電子系)

微分方程式の解き方や複素関数について学ぶだけです。前半の微分方程式は授業がかなりわかりやすく、生徒に寄り添った授業をしてもらえるので授業を聞いているだけでも十分かもしれません。後半の複素関数は級数とか収束半径、テーラー展開などB1後期の微積で学んだ内容なのでそれを理解していれば、問題ないと思います。月曜1限なのがネックですが……

フーリエ変換とラプラス変換

1Qの中では1番キツかった授業です。あとは前半の課題の量がかなり多かった印象があります。課題が多いことで有名な電気電子系ですが、早くも1Qでその片鱗を見せつけられた気がします。内容は難しく全てを理解するのは難しいので、重要な部分だけ掻い摘んで理解するのがいいと思います。特にラプラス変換に関してはこの1年で多用するので、絶対に身につけておきましょう。

2Qの授業について

電気回路第一

大体は高校物理でやった電磁気の延長です。キルヒホッフの法則や直列・並列回路の合成など簡単な内容ばかりなので、問題ないと思います。早くも1Qで学んだラプラス変換が登場しますが、電気電子系の素晴らしいカリキュラムにより復習タイムが入るので身構える必要もありません。(というか、2Qは他の科目が重いので電気回路に割ける時間は必然的に少なくなると思います……)

半導体物性

はい、2Qの中で1番の激ヤバ科目です。最初は量子の内容から入り、一見ヤバそうには見えませんが途中から徐々に牙を剥いていきます。まず講義資料がとてつもなく多いのと、覚えなければならないことも大量にあるので毎回の復習をしていないと死にます。
ただ内容に関してはかなり面白く、1年の無機化学や材料に関する話が好きな方にはかなりオススメだと思います。半導体を学ぶに辺り、必ず誰しもは通る道なので半導体系の分野に進みたい方は頑張って耐えましょう。

電磁気学第二

電磁気学第一の続きです。変わるのは担当の先生くらいですが、先生が変わると授業の形態が変わるのはどの授業でも同じなので問題ないと思います。言ってしまえばあまり印象に残っていないというのが正直な感想です。(半導体物性のインパクトがあまりにも大きすぎるので……)

計算アルゴリズムとプログラミング

最初に言っておきますが、この科目を取ろうとしている系外の方がいるのであればオススメはしません。名前だけを見ると、B1の情リテや根菜のようにパソコンで演習を行う授業をイメージしますが全くもってそんなことはありません。
手書きでプログラミングをやらされます。手書きでプログラミングをやらされます。大事なことなので2回言いました。正直なところ2回じゃ足りません。
(どうやら教務課からのお達しで、必ず試験を行わなければならないらしく試験もプログラミングを手書きで直すという誰にとっても嬉しくない仕様になっています。学修アンケートで文句を募らせた人は多いと思いますが、おそらく改善されていないので諦めましょう。)
授業の内容については、AtCoderで扱うような最小二乗法や微分方程式の解き方や数値計算などの基礎をやります。割と丁寧に説明してくれるので授業を聞いていれば、内容の理解には困らないと思います。しかしどうしても手書きプログラミングの存在が理解を邪魔してくるので、授業を聞く際はパソコンの画面を開きながら聞くことをオススメします。

3Qの授業について

電気回路第二

電気回路第一の続きのように思われますが、難易度はこちらの方が数段上だと思います。というのも伝送線路や三相交流といった新しい概念が出てくるため、高校物理の延長だった電気回路第一のように、一筋縄では行きません。ただ、前半の先生も後半の先生も講義資料と授業の分かりやすさはB2トップレベルなので、講義に食らいつくことができれば十分に乗り越えられると思います。

電子デバイス第一

こちらは2年生で取ることを推奨されている300番台の科目です。B2の中でぶっちぎりで難しい科目でした。内容については2Qの半導体物性の延長になっており、前半はバイポーラトランジスタの動作について、後半はMOSFETの動作について扱います。
前半については講義資料と授業が分かりやすく「本当に300番台の科目か?笑」と思うかもしれませんが、この科目の恐ろしいところは後半になります。後半は簡略化されすぎて読みづらいあまりにも洗練された講義資料に加え、板書による説明のため理解がより一層困難になります。ただでさえ難しいのにそんなことをされたらたまったもんじゃありません。試験勉強は夜な夜な教科書を泣きながら読んでいました。
軽い気持ちでこの科目を取ろうとしている系外の方はもう一度考え直すことをオススメしますが、電気電子系の方は4Qのアナログ電子回路の授業で困るのでなるべく取る方が良いと思います。

応用確率統計

前半と後半でだいぶ形式の違う授業になります。前半は板書を用いた予備校形式の授業というと分かりやすいと思います。後半はスライドを用いた大学らしい授業になります。前半では中学や高校でやるような簡単めの確率について取り扱うので、授業が分からなくなることはまずないと思います。後半では統計を扱いますが、授業が丁寧でとても分かりやすいので統計についての知識が全くない人でも問題ないと思います。また統計を学ぶことが、今後どのように繋がっていくのかというのを授業の最初に教えてもらえたのでかなり良い授業だったと思います。
こちらの科目に関しては系外の方にオススメできると思います。

波動工学

B2の中では1番何をしているのか分からなかった授業です。一応内容についての説明をするなら、1,2Qで扱った電磁気学を高校物理の波動のような分野と組み合わせて拡張したもの、ということになりますがあまり他の分野との繋がりは感じられませんでした。もしかしたらB3で扱う内容に通ずるのかもしれませんね。あとは不満を漏らすとするのであれば、後半の先生は講義資料をMATLABで配布するので毎回PDFに直すのが面倒くさかったですね。

4Qの授業について

アナログ電子回路

4Qの授業の中では1番といっても良いほど難しい科目だったかもしれません。(2Qの半導体物性や3Qの電子デバイス第一に比べれば大したことはありませんが……)
内容は電子デバイス第一の内容を回路的な視点で分析したものになるので、電子デバイス第一をある程度理解していないと苦労すると思います(これが電子デバイス第一を取ることを勧めた理由です)。
ただ、授業に関しては前半も後半も講義資料と授業が分かりやすい先生なので授業を必死に聞いていればなんとか食らいつけると思います。後半は雑音や様々な種類の回路など新しい内容も扱うので、聞いているだけでも面白かったです。

電気機器工学

こちらはB2で取ることを推奨されている300番台の科目です。今までの授業とは一風変わり、かなり実用的な珍しい授業です。誘導機や直流機など様々な機器に組み込まれているものについて機械かつ電気的な視点で原理を学んでいきます。一部電磁気の内容が絡んできますが、電磁気学第一・第二で扱ったようなベクトルの計算や線形代数などは全く登場せず、扱う式についてもきちんと説明をしてくれたので、その点は良かったと思います。
他の授業と違う点は中間・期末試験の代わりにレポート問題を解く形式だったので、割と気楽に授業を受けることができたのも良かったです。

制御工学

後半の先生が今年度で担当を外れてしまうので、大まかな内容だけ振り返ろうと思います。
制御と名のつく通り、フィードバック制御について扱います。途中途中でボード線図(電気回路第二でいうところの骨格ポーデ図)やゲイン余裕・位相余裕と言った、他の授業で習ったことが多く登場します。後半では制御対象にコントローラを取り付けることを考えるのですが、電気電子系の実験でも似たような内容を取り扱うので話としてはかなり馴染みやすいと思います。

離散時間システム

こちらの授業は今年度から担当の先生が丸ごと変わってしまうため、詳細を割愛させていただきます。3Qの応用確率統計の後半の先生が引き継いでくださるそうなので、分かりやすく素晴らしい授業になると思います。
一応この授業を電気電子系ではない方にオススメするのであればシステム制御系の方がいいと思います。システム制御系の友人がこの授業を取っており、内容はかなり被っていたらしいので間違いないと思います。

取ってない授業について

・3Q, 4Q:電気電子インフォマティクス
・4Q:通信理論
こちらの授業に関して私は履修していないので、詳細を知りたい方は他の先輩方にお聞きください。


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