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あたしは冴島翠みたいになりたい

買ってしまった。天使なんかじゃない新装版。

アラサーの元りぼん読者ならば、見かけたら買わずにはいられないのではないだろうか。

簡単に解説すると、「天使なんかじゃない」とは、1991年9月号から1994年11月号までりぼんに連載された超人気漫画。聖学園という新設の高校で主人公が生徒会に入り、憧れのリーゼント男子やツンデレ女子、好青年と生徒会活動を通じて大青春する物語である。(あくまで私の解釈によるサマリー)

とにかく青春の塊のような話だ。そして高校生なのに全員すごく大人。
高校1年にして、スタンドバイミーでしっとりと踊ってしまう。

こんな恐ろしい公式Twitterまである。
何から何まで懐かしすぎて、脳がバグを起こすレベル。

私が読んでいたのは、小学生のとき。小学生の記憶力というのは本当に恐ろしくて、ページをめくってみたら、驚くほど台詞を覚えていた。それどころか翠が靴下を買った店のコートの値段すら覚えていた。怖い。

連載当時は、姉と割り勘で月に400円のお小遣いからりぼんに200円を捻出していたし、残った200円もりぼんマスコットコミックスを買うために保管していた。姉と発売日に喧嘩した月は、仲直りするまで待てないから家に同じりぼんが2冊あった。それくらい、好きだった。

今回、新装版を買おうと思ったのは、Twitterで見かけた懐かしさもあるが、漫画が好きな娘と一緒に読めると思ったからだ。私は懐かしい~!と盛り上がり、娘も隣で少しずつ読み進める。そんな平和な風景を想像していた。が。

娘のことがどうでも良くなるくらい、めちゃくちゃに泣ける。

16歳の気持ちに200%感情移入して泣ける。
娘が「ねえこれどういう意味?」とか聞いてくるけれど、完全に号泣中。
質問に対してうなずくことしか出来ない。娘どころじゃない。話の展開も台詞も覚えているのに、まだまだ滝のように泣ける。正直、noteで太字の機能を使ったのも初めてかもしれない。

マミリンが翠に言う。
「あたしは冴島翠になりたい」
「うれしい時はちゃんと喜んで 悲しいときはちゃんと泣けるような そんな当たり前のことが みんな意外と出来なかったりするのよ」
「あたしも自分なりにがんばるわよ 意地張っててもいいことなんかひとつもないし」
うんうん、そうね、そうだよね。

36歳だけど、完全に冴島翠になりたい。
明るくて健気で可愛くて、それから彼氏が須藤晃。ああ、夫がフランスから帰ってきたら、晃になっていたらいいのに。フランスだから将志でもいい。

脳がバグり、心が暴走し、ちょっと何が言いたいかわからないnoteになってしまったけれど、これだけ楽しめて1冊680円。ありがとう新装版。デトックスコミックスとして、間違いなく全巻買います。

#天使なんかじゃない #漫画 #りぼん #日記 #日々のこと #コンテンツ会議


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