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サラリーマンはバリューセット

なんだかんだ言って、サラリーマンてお得だな、と最近しみじみ思う。
転職迷子になり、業務委託を勧められて、いやいやいやいや私はやっぱりサラリーマン向きだ、と思う。

親が自営業だったから、子どもの頃からサラリーマンとの違いを感じていた。父は土曜も稼働日だったし、なにかあるとすぐ会社へ顔を出していた。夜は酒を浴びるように飲み、見えない何かと戦っているようだった。

新卒で企業に入り、スーパー社畜モードではあったけれど、休みは一応しっかりあるし、いつだって側には先輩も上司もいるし、健康診断さえ会社が準備してくれた。分かっていなかったけれど、ずっと会社に守られていたのだ。

経営者は孤独だから、
そこに寄り添うのが私たちの仕事。

入社当時、会社では良くそう言われた。それを聞く私の脳裏には、酒を飲む父が浮かんでいて、だから社長に会うことをとても大事にしていた。社長だからってサイボーグな訳はない。ただの人間。

社長と業務委託の個人事業主では違うけれど、それでも個の力が無くては立ち行かないという意味では同じだろう。

サラリーマンとはつまり、組織という相互扶助の元に成り立つパッケージプラン。マクドナルドのバリューセットと同じなんだ。

何かに不満を持ち、文句を言おうとも、私はそのメリットを享受している。そう思うと情けなくもなる。サラリーマンはずるい。

個の覚悟や逃れられない重圧。誰にも守ってもらえない、と嘆くセルフ社畜モードの友人が、何人もいる。それでも、それを続けられるのは、楽しめているからだろう。だから眩しく、時に切なくなる。

どうせバリューセットを食べるのなら、楽しく美味しく、食べられたら良いのだけど。
私はいつまで、味気のないハンバーガーを咀嚼し、惰性でポテトをつまむのだろう。

#日記 #転職 #ワーママ #仕事 #サラリーマン
#悩み #葛藤

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