忘年会は戦友と

ほら気を抜くともう12月だ。
私は現在のんびり系会社員なので、忘年会するほど労うべき仕事もないのだが、time treeというスケジュール管理アプリで陣取り合戦のようにして、先月から夫と夜の時間を取り合っている。

お酒を飲むのが大好きだし、わざわざ夜の予定を開けるくらいだから、大好きな人のみ。友達とだったら食の趣味だって合う。

だけど。
やっぱり夫と忘年会するほうが先じゃね?
食の趣味はあんまり合わないし、会話もぜんぜん盛り上がらないんだけど。てんてこまいの日常を共に乗り切る戦友と盃を交わさずして、何が忘年会なのか。

私たちは一時休戦し、子供たちが実家にお泊りする日を活用して、いそいそと焼き鳥屋に繰り出した。

駅の近くの古い焼き鳥屋は、個人経営の小さい店なのに、ものすごく繁盛している。染み付いた匂いとシンプルなメニュー、チーム感のある店員、渋いおじさんと焼き場。

奇跡的に予約が取れたカウンター席は、入り口脇の特に狭いふた席で、その狭さに少しテンションがあがる。普段は、私たちの間に娘と息子を挟んで、ほぼ対面に座っているので、カウンターは貴重なのだ。

生ふたつ、鶏皮ポン酢、私はレバー、夫はアスパラの揚げたやつ…
10年も一緒にいれば、互いの好みも、注文する適量も、だいたいわかる。すごくスムーズ。たいした話もないし、やっぱり爆笑することはないけど。うまーい!うまいなぁと食べる焼き鳥とビールは、最高。

そのあと久しぶりに手を繋いでラーメン屋に行き、とんこつラーメンと餃子を半分こした。帰ろうか、と言うとそうだね、帰ろうかと言う。つくづく、私はやっぱりこの人がいないとだめだなと思う。

12月の忘年会シーズンくらい、快く飲み会へ送り出してやるとするか。

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