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9/7 ふたりっきりの時間

久しぶりに、娘と走った。

夕食の後、Tシャツに着替えると、娘は髪を結いなおして、嬉しそうにえへへと笑う。

息子が「ぼくもいきたい!」と言ったけど、娘はママと2人で行くと譲らなかった。普段は聞き分けの良い長女の、可愛い我儘。

「もうお外はまっくらだから、怖いものが無いか、チェックしてくるね」そう言うと、息子は眉を八の字にしたまま頷き、頬にチュウしてくれた。

携帯は玄関に置き、ドアを開ける瞬間にタイマーを押す。その身軽さ、夜風の気持ちよさで、足取りは軽い。娘は「ひさしぶりだねえ!」と張り切り、ちょっとだけペース速め。今年は喘息の症状が出ていないから、気持ちも軽い。

そのまま、コンビニを過ぎ、幹線道路に出て、ぐんぐん進む。いつも通る道だけど、走るだけで街灯がきらきら光って見える。途中、はぁはぁと言い始めたところでしりとりをスタート。

りんご!ごま!まつり!りす!すいり!…しんどいくせに、「り」攻めにしてくるなんて、成長したものだ。でもそのうち息が上がって、「しりとり、どうでもいい!しんどい!でも次の信号までがんばる!」と娘の目の色が変わった。私は、よゆうなフリをして走るしかない。汗が、噴き出る。

最後の1本道、だいぶキツイだろうなと横を見ると、「ねえ、これ、帰ってお茶飲んだらめちゃくちゃおいしいね!」なんて言うからしびれてしまった。

そう、走った後の冷たい麦茶はぜったい美味しい。ガクガクになりそうな膝を奮い立たせて走り、ようやくゴールした。

2km、24分。びっくりするほど遅いのに、体は限界を迎えている。私は人生でほとんど走ったことがない。走るのなんて、本当は大嫌い。でも、娘と乾杯して飲んだ麦茶は、体に染み入る美味さだった。このために、また走ってもいいな。

#日記 #子育て #運動不足 #ラン

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