東京アート展巡り2019.01.19-22。(デザイン・民藝色強め)

先日、東京に行って参りました。

東京に行って、やることと言えば、
展示会巡り

大好きでございます。
現代アートやデザインが好きな私にとっては、東京でしか満たせない欲求。
だから、行く前から綿密なスケジュールを立てて行くのです。

今回は3泊4日で10余りの展示会を観に行ってきましたので、そのうちの7つをご紹介。すでに終わっている展示会もございますが、ご愛嬌あれm(_ _)m
紹介する順番は僕の巡った順です。
※仕事の合間を縫って行っております


ブルーノ・ムナーリ展@世田谷美術館

駅から遠いですね。
最寄り駅から20分ほど歩く必要があります。

世田谷美術館は公園の中にあります。
はじめて来ましたが、芝生広場や野球場があって良い公園です。
駅から遠いです。

着きました。
館内は撮影不可なので作品を何も紹介できません。

でも、とても良かったことをお伝えしておきます。

ムナーリはイタリアの美術家でありデザイナーであり教育者であり絵本作家でもあります。
ムナーリの作品はシンプルなコンセプトかつシンプルな表現。
だからこそインスピレーションがビビビッときまくって、僕はその場でアイデアをメモ帳に書き連ねてしまいました。
しかしながら、僕はムナーリが何を表現しているのか、美的に良いものなのかサッパリわかりません。正直わからない。
でもなんだか惹かれてしまうのは、彼の一貫した探究心と教育コンテンツがあるからなのだと思います。
一度学んでみたいな、ムナーリメソッド。
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/detail.php?id=sp00191

しまった、会期は1/27までのようで。
いつか機会があれば見てみてください。彼の作品。
絵本はamazonでも買えますよ。


あ、同時開催の「アフリカ現代コレクションのすべて」は作品数少なかったですが、アブラデ・グローヴァーの「タウン・パノラマ」は圧巻でした。
こちらのブログで丁寧に説明されています http://blog.livedoor.jp/sabol-giovannnikki2/archives/52927511.html



さて次は、ガラスの可能性を探るのだ。

AGC Collaboration Exibition 2018@AGC studio

ガラスの会社がアーティストとコラボ。
生命体としてのガラス。どの作品も洗練されていない感じがすごくて、残念だった。でもコンセプトは楽しい。

これは良かった。
網入りガラスのワイヤーとガラスのわずかな隙間が毛細管現象を引き起こし、赤い液体を吸っていく。生命体だ!
僕がアーティストなら、本物を展示してる横に撮っておいたタイムラプス動画を流す。


続々@ggg

これは前評判良くて、めっちゃ期待して行きました!
めっちゃ良かったです。
三澤デザイン研究室の三澤遥さんによる展示会。
紙や印刷や水中環境を新たな視点で捉え、楽しみ、提示します。

人が多かった。

小指の爪より小さくカットされた展開図からポコポコと様々な立体が。
かわいい!

重ねられた5層の紙。上は白、だんだんと黒くなる紙紙。
それを削って描く。
削って描くというアイデア自体は色紙でやってる人も多い程度のものだけど、高性能なカッティングマシン(?)で試せるのは羨ましい。

磁気を帯びた紙が動く。
パタパタ、パチン、もぞもぞ、ふわふわ、ペロンペロン。
移動したり、鳴ったり、隠れたり。。
電磁石の制御なので精確なのだけれども、紙だからブレがある。
そこに可愛さが生まれる。


世界のクリエイティブがやってきた@ADMT

ぼく大好きアド・ミュージアム東京。
広告好きはずっと居られる空間ですが、今回はちょこっとしか観る時間がなかったです。

「世界のクリエイティブがやってきた」展は5ヶ月間で全3弾の展示内容を展開するようです。 http://www.admt.jp/exhibition/program/

広告賞をそれぞれ見せるわけです。
今回は第2弾目の「CANNES LIONS」
ただ受賞した広告を流すわけではなく、キャンペーンをやってどれだけ世界に波及したのかをまとめてあるので、なおさら広告が面白い。

2/1〜は、第3弾の「THE ONE SHOW」展。

僕は国際的な広告賞のなかではTHE ONE SHOWが一番好きなので、是非観に行ってもらいたいです。
というか、観に行きたい。。。受賞作をググって我慢することにしておきます。


民藝 Another Kind of Art 展@21_21 Design Sight

今回の展示会巡り、一番の目当てはこれでした。
ここのところ、僕の中で民藝の魅力やモヤモヤが大きいのです。

この展示会に対しては「民藝とは何か」ということよりも、
現日本民藝館館長の深澤さんが、民藝を2121でどのように紹介するのかが気になっていました。

現代の職人たちの作業風景、インタビュー動画。
深澤さんの民藝コレクション。
柳宗悦らの民藝コレクション。
そして、現在も受け継がれる民藝の品々。

やっぱり民藝って良いですねー。

一方で、僕の疑義がただされることはありませんでした。
柳宗悦らが見た当時の品々と深澤さんコレクションは民藝なものもしくは民藝発見の礎。展示会で紹介されていたのはThe民藝な現代の職人たちによって作られる品々。
よく議題に上がる、「これは民藝か」と問われるようなものには一切触れていなかったので、あえて言及を避けているように感じました。
スーパーノーマルのデザイン概念を謳う深澤さんが、現代に向けていかに民藝を魅力的に語るかを期待していたので個人的には残念でした。

「民藝は終わった。ポスト民藝を経て、現代の民藝的美意識はスーパーノーマルに在る」と言ってほしいくらいの欲しがり屋になってしまっている僕を反省。
https://note.mu/okasaka/n/nbd5502d6c3c0


それとは別で、展示技術はやはりすごかった。
いろいろな面で、刺激と学びの多い展示会でした。


世界のブックデザイン@印刷博物館

印刷博物館は凸版印刷株式会社さんが運営されています。

本好きにはいろいろな種類があると思います。
読むことが好き、デザインが好き、匂いが好き、並べるのが好き。
僕は印刷が好きです。
そんな僕はもちろん、あらゆる本好きが満足する展示会です。

特殊紙や特殊印刷を使ってるものだけでなく、工夫を凝らして印刷されてるものや内容をより伝えに創意工夫された本がいっぱい。
幼児向けの本では紙を角丸加工してあるとか、強い紙を採用してあるとかそういうのはわかりやすいですね。

特にアーティスト池内晶子さんの個展の本すごかったです。
池内さんの作品のように繊細で美しい。
作品写真が掲載されているページの紙は透けない紙、文章のあるページは透ける紙。そしてフォントや文字色など。。。僕には読み取れない技術が集まっているようです。
詳しくは下のブログで紹介されています。

https://www.sunm.co.jp/topics/event/1524


47都道府県の健やかなデザイン展@d47MUSEUM

予定にありませんでしたが、フラッと寄ったヒカリエ8階で気になってしまったので見たらドンピシャ。
ロングライフデザインをテーマにするD&DEPARTMENTさんが主宰する展示会。
民藝 Another Kind of Art 展の後にこれに出会ってしまったか、と笑ってしまいました。
なお、この展示会のせいで当初計画していた日本民藝館の「柳宗悦の「直観」 美を見いだす力」展の見学を諦めました。

この展示会では民藝の代表格小鹿田焼を含む47都道府県のプロダクトが紹介されています。
長く愛されるプロダクト。
SUNAO カトラリー(燕振興工業)や明宝ハム(明宝特産物加工)など生産地の個性を取り入れた商品の数々。
商品と土地との経過時間が、商品をより味わい深いものに昇華している感じがします。
展示品一覧

特選 三ツ星醤油 コンプラ瓶(掘河屋野村)は、和歌山の醤油が長崎・波佐見焼のコンプラ瓶に入ってるのが面白かった。

隣接するショップで買えます。素敵。
僕の大好きな透かしブロックも沖縄代表で出ていました。

さらに、隣接するレストランで、ロングライフデザインな器とともに地域のおいしくて丁寧な食材を楽しめます。

浄漆椀(滴生舎)で味噌汁。G型しょうゆさし(白山陶器)から島根のカマスに醤油をタラリ。


そうだ、一番おもしろかったのは、この展示会の記念書籍のなかで綴られた職人の言葉でした。
民藝代表格の小鹿田焼(坂本工窯)の坂本創さんが自分の商品について「小鹿田焼でありながら、ひと目で私の作品と判る作品作りを心がけています」という旨の発言をしていました。

民藝の定義の一つに「無銘性:無名の職人によってつくられたものであること」があります。島根の出西窯は最たる例。

民藝民藝と言われ続けた人生であろう坂本さんの言葉。
坂本さんについてリサーチしてみなきゃです。。


そんなこんなでドタバタの展示会巡りを終えて帰路に着きました。
やっぱり東京アート巡りは楽しいなぁ。今回はデザイン・民藝要素が強めでした。
また展示会に行ったらレビューしたいと思います。




こぼれ話①
2121の民藝展の後、東京ミッドタウンにあるthe cover nipponという「美しき匠の技 NIPPONと暮らす」をテーマにしたライフスタイルショップに寄りました。民藝や各地の逸品を取り扱っています。
小石原焼の陶工さんによる商談会が行われている珍しい機会に遭遇。
それは置いておいて、店員さんとの話が面白かった。
そのようなお店なので店員さんも民藝がお好きなようでした。どんな民藝が好みか尋ねると「作家の個性が出てて、見たらすぐこの人のだとわかるものが好き」とのこと。そして特に好きなのが笠間焼。
民藝トークの流れからの民藝と相反する陶芸スタイル好き宣言。
笠間焼は個性がスゴイ産地の代表格。
僕も好きだし、産地に行ってゲットしてみたいなーと思ってはいるけれど、民藝好きという流れから当然のようにそう話を振られては困る。
「民藝とはなんぞ」と改めて考えてしまった。


こぼれ話②

2121のトイレがUX的にデザインされてないなーと思いました。

扉の上部にあって欲しい荷物掛けがない。近くにもない。
荷物掛けがあったのは便器の上でした。

水が出るまで強さのわからないウォシュレット。
デザインのためのデザイン。使い勝手は悪い。

手を洗い、紙で拭き、ゴミを捨てようと思ったら洗面台の付近に無い。
便座の横。荷物掛けの下。遠いやん。
ロングライフデザインじゃないトイレでした。

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オカサカ@キミワ

プランナー/デザイナー。教育&クリエイティブでローカルなマチイジリしています。1989年山陰生まれ、UEC卒。キミワク代表|学習塾MoCT代表 | NPO法人あっと但馬代表 | たじま田舎暮らし情報センター移住相談員|岡坂遼太|twitter→@okasakaR
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