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昭和40~50年代のプロレスファンなら、誰しもが通ったであろう

『闘魂三銃士』新日本プロレス
蝶野正洋、武藤敬司、橋本真也 

『四天王』全日本プロレス
三沢光晴、川田利明、田上明、小橋建太 

この豪華な選手たちのもっとも輝かしい時代を毎週テレビで見ることができたなんて・・・どれだけ幸せだったんでしょう。

当時は新日本vs全日本なんて想像もつかなかったですよね。


時代を彩った選手たちも少しずつ引退したり、天国に旅立たれたりと。

その最後の砦とも言えるのが、昨日引退した武藤敬司です。

蝶野正洋のSTF
故橋本真也の袈裟切りチョップからのDDT
続けざまに故三沢光晴のエメラルドフロウジョン

時代を彩った数々の必殺技を引退試合で魅せるあたり、さすがプロレスLOVE、天才武藤敬司ですね。

「“いま”ファンが見たい試合を体現してくれる」

そのセンスこそが、プロレスLOVEの本質なのかも。


いつでもワクワクさせてくれて…
何が飛び出すかわからないドキドキを与えてくれて…
ここぞというときに決めてくれる強さがあって…
指先一つの動きでさえも華があって絵になって…
マイク一つで会場のボルテージを一気に上げてくれて…

東京ドームを埋め尽くす引退試合ができるのって、アントニオ猪木以外にはいないと思っていたけど、まさか60歳にもなって実現してしまうとは・・・

わずか30~40分で2度も負ける引退試合がかつてあっただろうか(笑)


引退試合の相手を務めた内藤哲也は、恐らく武藤敬司から見ていま一番華のある男だったのでしょう。

その魅力がぶつかり合うことで、10カウントを聞くだけの引退試合でなく、本気で魅せあうプロレスを実現してくれたんですよね。


そして最後のマイクパフォーマンスで飛び出したサプライズ。

「やりたいことがひとつあるんだよな。蝶野!オレと戦え!」

画面越しでも伝わってくる会場の熱!
そして画面のこっちで大騒ぎするオレw
もう涙腺崩壊でしたわ・・・

しかもレフェリーはタイガー服部。
観客席には古舘伊知郎。
笑顔で見守る長州力と藤波辰爾。

オールドファンにはたまらないシーンでした。


蝶野も怪我が長引き、事実上の引退状態。
でも引退試合ができないままズルズルと来ていたから、武藤からの引退試合のプレゼントだったのかもしれないですね。


これにて『闘魂三銃士』そして『四天王プロレス』が完結した―――そう思わせる引退試合でした。

(古舘さんは“昭和プロレスの終焉”と言いましたが、博多大吉先生が仰るとおり小川良成がいますから!まだ昭和は終わりません!)

武藤さん、どうかこれからは家族を大切にし、ボロボロの身体を労わってください。

これからも「プロレスLOVE」を今度は違った形で見せてくれることを期待しています!

お疲れさまでした!!




明日も佳き日でありますように

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